2020/9/2

カフェでやっていたのは、思考の可視化です。手帳などに自分の感情を手書きして、もし悩みが出てきたときには、「それは何で?」を問い続けていました。すると、より本質的な悩みが浮かび上がってくるんです。

例えば、残業が嫌だと悩んでいたときに「それはなぜ?」を問う。「そもそもやりたくない仕事をしていたからだ」という根本的な問題が見えてきます。

とにかく「なぜ?」を問い続ける。そうして本質的な悩みが見えてきたら、その悩みを解決する具体策を考える。言語化することで、悩みがクリアになっていくはずですよ。見方を変えてみると、「自分と向き合う時間」は「言語化する時間」とも言い換えられるのではないでしょうか。

1990年群馬県生まれ。埼玉純真短期大学を経て、2010年法政大学キャリアデザイン学部3年次に編入学。13年に卒業後、リクルートエージェント(現在のリクルートキャリア)に入社。16年に国家資格キャリアコンサルタント登録。17年8月にポジウィルを設立し、同社代表取締役社長に就任。

20代、悔いなく遊べ

――金井さんの20代、自己採点すると何点ですか。

90点ですね。やりたいことを先延ばしせずに一つ一つやり切ったので、悔いは一つもありません。残りの10点は、企業経営、特に、スタートアップや資金調達について学んでおけばよかったことくらいでしょうか。

学生から社会人へと変化する成長の期間は、ついつい目先のことにばかり目を向けてしまいがちですよね。そのなかで、ほんの少しでも大丈夫。行き当たりばったりで過ごしていくだけではなく、いま一番若い20代の貴重さを意識することだけは忘れないでください。そうすることで、後悔のない20代を送れるはずですよ。

――20代にやっておくべきことを教えてください。

大きく分けて、3つです。

(1)「悔いのない恋愛」 恋愛で後悔をしないようにしてください。なぜ恋愛?というと、恋愛とビジネスは似ているところがあるからです。自分はどんな相手とパートナーになれば幸せになれるのか? お付き合いしたい人の、心をつかむためにはどうしたらいいのか? 恋愛で後悔がなくなるまで悩んだ経験って、「自分と向き合う」ことそのもの。仕事でも生きてくるはずです。

(2)「悔いのない仕事」 こういう職場に行けたらよかったなあ、とか悩まないようにしましょう。隣の芝の青さを羨むくらいなら、自分が選んだ選択肢を信じ、やってダメだったという失敗を経験しましょう。私も、失敗の連続でした(笑)。20代以降の自信をつくるのは「経験」ですが、悩んでいるうちは、経験が増えません。目の前の仕事に向き合い、成功体験や失敗体験をつくる。その積み重ねが、これからの人生を生きていくための自信をつけてくれるはずですよ。

(3)「悔いのない遊び」 私は30代になり、今まで以上に仕事にのめり込んでいます。それは20代に思う存分、遊んだからです。友達と遊ぶ、旅行に行く。とにかく、やりたいことをやってきたので、今があると思っています。ステイホームの今、遊びの選択肢は限られましたが、今だからこそできることを見つけるのも楽しいですよ。

「自分と向き合うことも遊びの1つ」と語る金井さん

見方を変えてみると、自分と向き合うこともひとつの遊びかもしれませんね。自分のために時間を使える20代は、悔いなく遊ぶ。そんな10年間にしてほしいです。

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自己肯定感の磨き方
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