楽してダンディー 「わがままシャツ」でリモート映えファッションディレクター 清水久美子

新素材で作られた画期的なシャツは楽して格好いいという今どきのわがままをかなえる (左から)白 税別25,000円、ストライプ、クレリック 各税別26,000円/トライアーノ(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター)
新素材で作られた画期的なシャツは楽して格好いいという今どきのわがままをかなえる (左から)白 税別25,000円、ストライプ、クレリック 各税別26,000円/トライアーノ(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター)

ぎこちなかったテレワークも、数カ月がたてば慣れたもの。ひげをそって、コーヒー片手にパソコンをオン。「やあ、おはよう」と、スタッフたちにあいさつしZoomで会議を始めます。そんな適応力にあふれた態度は、女性にとっては「…頼りになるんだから…」と、かなりの好印象。モニター越しでも映える化粧は欠かさずに、上司のカップの趣味などチラ見。「意外や北欧風?」などと好奇心を満たしつつ、スッと会議に臨みます。




そんな丸の内な女性たちですが、実はここ最近、彼女たちを悩ます現象が浮上しています。そう、それが在宅に適応しきった男性のゆるいファッション。

「もうたくさん」 モニター越しのポロ・Tシャツ祭り

家にいるのですから、カジュアルになるのは当然ではあります。さらに夏です、暑いです。と、いうわけで、モニターの中はゴルフ場さながらのポロシャツ、もしくはTシャツ祭り。憧れの上司の在宅ファッションにときめいていた女性たちも、このルーティーンには、やや辟易(へきえき)。

そもそもダンディーな装いに目がないのが女性というもの。目の正月の機会が減っているこの現状を、「…なんだか最近ときめきがないのよ」、と女同士のリモート飲みで、つぶやきあったりしています。

ですが、ここで一計。周囲のライバルがやすきに流れている状態であることは、考えようによっては一種のチャンス。今、女性たちのお眼鏡にかなうスタイリッシュな装いを心がければ、楽々に高得点。例えば、ポロシャツをきりっとしたシャツに変えるだけでも、モニター越しに存在感が際立つという、おいしい潮目だったりするのです。

けれど、「ん~、とはいえねえ…」とは、すっかりカジュアル慣れしたダーリンのセリフ。机の下の短パン姿も板につき、オンビジネスでも“楽ちん”に味をしめてしまった今、きちんとした装いは出社の時で十分という気持ちになるのも、無理からぬこと。「着てて楽ちんで、ダンディーな印象のシャツがあれば、まあ、ね」と、わがままな妄想を抱きます。

実はあるんです。おいしいとこ取りで、リモート映えする“楽ちんダンディー”なシャツが!

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