記録しなくていいの? recordは軽い意味でも使われるデイビッド・セイン「間違えやすい英語・聞き手編」(62)record

相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は「録音する」という意味や、レコードでおなじみのrecordを使った表現をご紹介したいと思います。

◇  ◇  ◇

ユウカとスティーブは2人の上司であるマイクに呼び出されてました。ABC社への追加納品についての進捗状況を尋ねられました。追加の発注はすでに工場にしているものの、返事をまだもらっていない状況。

それを伝えたところ、マイクは2人にあることを告げたのですが、ユウカは勘違いして、状況にそぐわない行動をとってしまいます。

それはこんな会話でした。

Mike: Is everything in order for the delivery to ABC?
Steve: Yes, the factory has already been informed of the addition.
Mike: Do you know when things will be arranged?
Yuka: The dates are still being confirmed.
Mike: Nothing has been confirmed yet, though?
Yuka: That's right. We're waiting to hear back from them.
Mike: We really need to hurry, just for the record.
Yuka: Ah, I have a memo pad.
Mike: You don't need to write anything down.
Yuka: Then should I take it with my phone?
Mike: Take what?
Yuka: What we're about to talk about.
Mike: We've finished the conversation. The client is waiting, so we just need to hurry is all.
Steve: I understand.

日本語に置き換えてみると次のようになります。

マイク:ABC社への納品は順調かな?
スティーブ:ええ、工場には伝えました。
マイク:納品はいつになるかな?
ユウカ:納期は今確認中です。
マイク:連絡はまだないの?
ユウカ:はい、連絡待ちです。
マイク:いちおういっとくけど、これは大至急の案件だからね。
ユウカ:あ、メモを持ってきます。
マイク:何も書かないでいいよ。
ユウカ:では携帯で録りましょうか。
マイク:何を?
ユウカ:これから話す内容を、です。
マイク:話はこれで終わりだよ。先方はとにかく急いでるから。
スティーブ:わかりました。

上記の会話はユウカとスティーブと上司のマイク3人の会話です。急ぎの発注に関して、マイクはその進捗状況を把握したかったののですが、まだ日程が確定していませんでした。かなり急ぎの案件だったので、2人に急いで進めるように念押ししたのですが、意味を間違ってとってしまいます。マイクがrecordを使った表現を用いたため、メモを取ろうとします。

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