ランボルギーニ・ウラカンEVO RWD 加速するほど安定

2020/9/13
4WDの「ウラカンEVO」の乾燥重量が1422kgであるのに対して、フロントの駆動機構や後輪操舵システムを省いた「ウラカンEVO RWD」の乾燥重量は、30kg軽量な1389kgと発表されている

それはやはり飛び抜けた限界性能だけではなく、日常使用での扱いやすさを備えていることが受け入れられているからだろう。ハレとケの両方の世界でドライバーを納得させる性能を併せ持っているのだ。そしてウラカンEVOに進化した後は、既定路線通りに後輪駆動モデルが追加された。その名はこれまた真正面からウラカンEVO RWDである。ちなみに既にRWDの「スパイダー」も登場しているから、これで一通り出そろったことになる。

リアミドに搭載されるウラカンEVOの5.2リッターV10エンジンは、最高出力640PS(470kW)/8000rpmと最大トルク600N・m(61.2kgf・m)/6500rpmを発生するが(ウラカンの最高性能モデル「ペルフォルマンテ」と同じ)、RWDは同じ回転数から最高出力610PS(449kW)と最大トルク560N・m(57.1kgf・m)と若干抑えられている。

ただし漫然と走っている限りでは後輪駆動なのかどうか定かではないし、公道でフルスロットルを試してその違いを指摘することも難しい。何しろ8500rpmまで回るし、どちらもとんでもなく速いからだ。0-100km/h加速は2.9秒のEVOに対してEVO RWDは3.3秒と多少の差があるが、それは4WDによる蹴り出しの違いだろう。最高速はどちらも325km/hを主張する。

「ウラカンEVO RWD」に搭載される5.2リッターV10エンジンは、最高出力610PS、最大トルク560N・mを発生。「ウラカンEVO」よりも最高出力が30PS、最大トルクが40N・m抑えられたスペックになっている
「ウラカンEVO」と同様に、フロントボンネット下に容量100リッターのラゲッジスペースが用意されている

街中や狭い一般道でも扱いやすい

例によって一般道でおとなしく走る分には静かで従順といっていい。エンジンを始動する時だけはグワッと一度大きくほえるが、オートモードならばスルリと動き出して、せいぜい2500rpmぐらいで粛々とシフトアップしていく。

いっぽうで踏めば普通の高性能ターボユニットなら打ち止めとなる6000rpmぐらいから、もう一段ロケットエンジンに点火するように、背中のすぐ後ろで喉も裂けよとばかりにほえるごう音とともに8500rpmのリミットめがけて突き抜けるように回るのがウラカンの真骨頂である。

フラッグシップの「アヴェンタドール」が依然として変速時にわずかなタイムラグと明確なシフトショックを伴うのに対して、ウラカンの7段DCTは実に洗練されており、オートでもマニュアルでもシームレスで滑らかかつ電光石火の変速が可能だ。さらにスーパースポーツカーらしい外観とは裏腹に、一時停止からの合流の際などの斜め後方視界を除けば、この種のスポーツカーとしては視界がいいことも街中や狭い一般道で扱いやすい理由だ。

ボディーサイズは全長×全幅×全高=4520×1933×1165mm、ホイールベース=2620mm
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