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東出 キャストも豪華でしたよね。

長澤 執事役で出演してくださった柴田恭兵さんはカッコ良かったし、ビビアン・スーさんに出ていただけて、国際色やスケール感が増したんじゃないかと。コヒさんはやっぱり、広末(涼子)さん?

小日向 2人きりの共演シーンが多くて、うれしかったなあ。

東出 物語の面でも、たい焼きの尻尾の先の先まであんこが入ってる、みたいな。そういう驚きや感動が、今作もありました。

小日向 ダー子とコックリの2人の成長には、ジーンときたなあ。

長澤 私も演じながらジーンと。

東出 ダー子の新たな一面を見た感じがして、うれしかったです。

脚本の構成が緻密で毎回驚かされる

前作『ロマンス編』は、19年の実写邦画で5位となる大ヒットを記録。シリーズの成功要因を、3人はどのように考えているのか。

小日向 まずは古沢さんの脚本がすごい。どこから逆算して書いてるんだろうって思うくらい構成が緻密で、毎回、驚かされますね。

東出 僕はダー子の魅力が大きいと思います。ダー子は底抜けに明るくて、お金をだまし取っても、裏にはキラキラした夢みたいなものが詰まってる。そういう明るさが魅力になっていると想像します。

長澤 私は、みんなが撮影を楽しんでいたことが、1つの要因としてある気がしますね。もちろん楽しいだけじゃないですけど、「いいものを作ってる」という自負がみんなにある。実際、みんなのチームワークがすごくいいですし。

小日向 僕ら3人も、最初から何か共通する空気感があったよね。

東出 末っ子でマイペース(笑)。

長澤 一緒にいて、全然苦じゃない。つかず離れず、馴れ合いにもならないですよね、私たち。

小日向 それは、まさみちゃんが怖いから(笑)。ほら、3人とも詐欺のために、毎回違う人になるじゃない? だから新鮮な関係でいられるっていうのもあるかも。

18年の連ドラをきっかけに、五十嵐役の小手伸也や主題歌を手掛けたOfficial髭男dismがブレイク。本作ではコックリ役の関水渚が飛躍しそうだ。

小日向 『HERO』っていうドラマと同じ匂いがしますね。あそこから舞台の人間がバンバン世の中に出ていったんですよ。僕もその1人だけど、八嶋(智人)くんとか吉田羊ちゃんとか。今回は、新人の渚ちゃんが注目されそう。

長澤 そうでしょうね、楽しみ。

小日向 でもこのシリーズ、これからどれくらい続くんだろう。

長澤 確かに。続くとしたら、これまで男性の敵が多かった気がするので、女性のすごい人が出てくるんじゃないかな? 私の中には「あの人が来てくれたらいいな」という人が1人いるんですよ。

小日向 え、誰?

長澤 今は言わない(笑)。

小日向 俺はそれより、場所だな。また、外国に行くのかなあ。

長澤 うーん、オサカナ次第かな。

小日向 お魚? ああ、オサカナね。現地の食いものの話かと思ったよ。

東出 ノドグロとか?

小日向 ノドグロかぁ、金沢だ!金沢にしてもらおうよ(笑)。

『コンフィデンスマンJP プリンセス編』
大富豪レイモンド・フウの遺産を狙い、島に世界の詐欺師が集結。ダー子たちは無事にフウ家に潜り込むが、絶体絶命の危機に直面する…。文中のキャストのほか、北大路欣也、生瀬勝久、竹内結子、三浦春馬、滝藤賢一、濱田岳、前田敦子、織田梨沙らが出演。連ドラや『ロマンス編』に続き、田中亮が監督を務める。(公開中/東宝配給) (C)2020「コンフィデンスマンJP」製作委員会

(ライター 泊貴洋)

[日経エンタテインメント! 2020年8月号の記事を再構成]

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