唐揚げにチーズケーキ 缶詰博士オススメの防災缶詰

日経トレンディ

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常温で長期保存でき、調理も必要とせず、すぐに食べられる缶詰は防災食にぴったりだ。これまで世界50カ国5万缶の缶詰を食し、日本缶詰協会公認の「缶詰博士」として活動する黒川勇人氏は、「その味も年々進化している」と太鼓判を押す。

黒川勇人氏 2004年から「缶詰Blog」を始め、『缶詰博士が選ぶ!「レジェンド缶詰」究極の逸品36』(講談社)など著書多数。「マツコの知らない世界」(TBS)などメディア出演を幅広く行う傍ら、防災セミナーなど講演活動にも精力的に取り組む

レパートリーも増え続けており、今や生鮮野菜以外はどんな食べ物でも手に入るといっても過言ではない。そのため「まずは普段よく口にする缶詰のストックから始めるといい」(黒川氏)とアドバイスする。中でも「衝撃的だった」と語るのは、焼き鳥缶で有名なホテイフーズの「からあげ」缶。揚げ物を口にする機会がほぼない避難生活にあって、この缶詰は貴重だ。

あらゆるストレスのかかる被災時には、心の支えとして甘いものを多めに用意しておくのもいい。缶詰は料理に使ったり、酒のつまみにしたりするイメージが強いが「缶詰スイーツのクオリティーはここ数年で劇的に進化した」(同氏)という。最近ではチーズケーキやガトーショコラなど、普通は冷蔵保存しないと食べられないスイーツの缶詰も増えている。

避難生活が長期化すると、炭水化物偏重の食事で体調を崩す恐れもある。缶詰はバランスよく栄養素を摂る意味でも活躍し、黒川氏は野菜ジュースや玄米の缶詰を薦めている。いずれも特に不足しがちな食物繊維をしっかり摂取することができるからだ。インスタントラーメンなどの食事が続くと塩分の摂取量がどうしても多くなるが、その場合には減塩の缶詰も手助けとなる。

【今こそ備えるべき缶詰/スイーツBEST】

世界初の技術で缶詰なのにしっとり食感

「どこでもスイーツ缶 チーズケーキ」(トーヨーフーズ)。通常のベイクドチーズケーキと遜色なく、避難生活中にほっとする甘さを感じられる。実勢価格500円(税込み)

ケーキとしては世界で初めて、生地を直接流し込み、缶の中で焼き上げる手法がとられた逸品。「昔は既に焼き上げたものを缶に詰めて加熱殺菌の処理をしていたためぼそぼそしがちだったが、これはしっとりした食感に」(黒川氏)。賞味期限は3年。

カカオ風味の不思議な和スイーツ

「黒糖の濃厚和ショコラ」(黒潮町缶詰製作所)。新感覚のスイーツで、普段のおやつとしても活用できる。実勢価格350円(税込み)

こしあんに黒糖とカカオを練りこんで作られた和と洋が一度に感じられるスイーツ。「見た目はまるでようかんのようだが、実際に食べてみるとカカオの風味も強く感じられ面白い」(黒川氏)。賞味期限は3年。卵や乳、小麦といった7大アレルゲンは使われていない。

【今こそ備えるべき缶詰/減塩BEST】

サバ本来の味を感じられ料理にも使いやすい

「美味しい鯖水煮 食塩不使用 190g」(伊藤食品)。ブームが起こって以降、新しいサバ缶が次々と発売されたが、食塩不使用をうたうのは珍しい。実勢価格213円(税込み)

脂が乗った国産のサバを使用し、食塩を使わず仕上げた。「サバ自体が良質なため臭みはなく、素材の味がしっかり分かる」(黒川氏)。料理に使っても味を邪魔しない。賞味期限は3年。

収穫したてのコーンの甘味を凝縮

「食塩無添加コーン」(いなば食品)。塩分を控えられるだけでなく、料理にも使いやすい。実勢価格112円(税込み)

収穫してすぐのコーンを缶に入れ、缶の中でコーンが持つ水分でゆで上げているため、本来の甘味が味わえる。「余計な水分が入っていないため水きりの手間もいらない」(黒川氏)。賞味期限は3年。

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