チコちゃん人気は「問いの深さ」 Whyが問題解決導く第11回 Why思考

これらはいずれも、表面化した症状をおさえるだけの「対症療法」です。病気そのものが治るわけでもなければ、病気になりにくい体質をつくるものでもありません。いずれ症状が再燃して、また対症療法を施す羽目になります。

これでは、問題が一向に“解決”せず、問題の“処理”に追われだけです。果てしないモグラたたきが繰り広げられることになるでしょう。

本質的な解決を目指したかったら、「なぜ?」を問うて、問題を引き起こす原因を探し出さないといけません。それも「なぜ?」「○○だから」「なぜ〇〇なの?」と何度も繰り返し、根本原因を特定する必要があります(なぜなぜ分析)。トヨタでは、なぜを5回繰り返すのが経験則になっており、5-Whysとも呼ばれています。

そうやって見つけた本当の問題に手を打ってこそ、二度と症状が現れないようになります。これが、原因をもとに問題を考える「原因論」の考え方です。

Why思考でイノベーティブな発想を

それに対して、物事の目的や意味から考えるのが「目的論」です。

たとえば、皆さんが書店の新しいサービスを検討しているとしましょう。多くの人は、今の書店の形態やビジネスモデルを前提としてアイデアを考えます。これでは、書店のあり方そのものを変革するようなイノベーティブなアイデアは出てきません。

そんな時こそ、書店の意味を問い直してみましょう。「なんで、人々は書店に行くのか?」「なぜ、書店が必要なのか?」と。

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