CFO、CHOなど、管理部門強化人材は引き合いが強い

活発な幹部採用市場としては、最高財務責任者(CFO)、最高人事責任者(CHO)などの管理部門強化人材があります。管理部門マネジメント人材は、2008年のリーマン・ショックの影響が残る09年~10年においても活況でしたが、この層は今回も引く手あまたで、当社にも非常に多くの依頼が寄せられています。

特に今は大手からベンチャーまで、CFO人材のニーズが非常に高い状況です。最も活発なのは、資金調達をしているベンチャー各社が、IPOを視野に入れた管理部門体制構築・強化に向けて、CFO・管理本部長・経理財務部長クラスを求める動きです。

また、象徴的にはベンチャーでのニーズが目立ちますが、現時点で経理財務体制、人事体制、管理部門体制に脆弱性を抱えている中堅・大手各社も、このタイミングで管理部門体制の強化に着手しており、「良い方を早めに」と依頼が日々入る状況です。

人事系の特徴としては、ビフォーコロナでは採用や教育、制度といったテーマごとの強化を担うマネジャー人材のニーズが多くありました。ウィズコロナ以降はCHO・人事部長といった人事全体を統括、改革、推進してもらえる人材を求める要請が強くなっています。法務や広報、情報システムなどについても、経営の最重要テーマと位置づけている企業では、実力を備えた専門マネジメント人材の早期着任を求める声が上がっている状況です。

非常事態の下、あらゆる業界、ステージの企業が自社の体質強化に動いています。管理機能を強化・改変してくれるミドル・シニアから力を借りたいと切望する企業も増えている状況です。

ここまでお伝えした通り、ウィズコロナ下で企業の対応は「待ったなし」です。転職を考えているミドル・シニアは自身の強み・武器を明確にして、その力を求めている企業への参画を検討すれば、良縁を得やすくなっているのがウィズコロナ転職の特徴といえるでしょう。ぜひ、各社の取り組みに貢献する形で活躍してほしいと願っています。それがこの厳しいコロナ禍から私たちの未来を切り開く、最大の原動力であり日本の武器ですから。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

井上和幸
経営者JP社長兼CEO。早大卒、リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、リクルート・エックス(現リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立。「社長になる人の条件」(日本実業出版社)、「ずるいマネジメント」(SBクリエイティブ)など著書多数。

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