ワード、エクセルそれぞれに即した教則本やスキル本も数々あるが、ビジネス資料作成ソフトとして両方をまとめて教えてくれるのも本書の特徴だ。どちらでも同じような資料がつくれるが、作成にかかる時間とファイル管理の利便性を物差しに使い分けるなど、実用的な使い分けスキルも紹介される。著者が本書に込めたメッセージは「最低限これだけの考え方と機能を使えるようにしてね!」。自分なりに使いこなしていると自負している人も本書を一読してセルフチェックしてみれば、資料作成の生産性を上げるポイントが見つかりそうだ。

コロナ後考える本が上位に

それでは、先週のベスト5を見ておこう。ベスト5といっても、同数の4位に8冊が並ぶ。売れゆき上位でも総数が少なく、ダンゴ状態になっている様子がうかがえる。

(1)女帝小池百合子石井妙子著(文芸春秋)
(2)知らないと恥をかく世界の大問題11池上彰著(角川新書)
(3)アフターコロナ 見えてきた7つのメガトレンド日経クロステック編(日経BP)
(4)コロナショック・サバイバル冨山和彦著(文芸春秋)
(4)ドキュメント強権の経済政策軽部謙介著(岩波新書)
(4)すごいテレワーク福山誠一郎著(PHP研究所)
(4)Think rightロルフ・ドベリ著(サンマーク出版)
(4)FACTFULNESSH・ロスリングほか著(日経BP)
(4)人脈なんてクソだ。三浦崇宏著(ダイヤモンド社)
(4)デジ単村山亮太著(翔泳社)
(4)恐れながら社長マーケティングの本当の話をします。小霜和也著(宣伝会議)

(リブロ汐留シオサイト店、2020年6月29日~7月5日)

都知事選の最中だったためか、都知事の半生を取り上げた話題の本が1位。2位はジャーナリスト、池上彰氏によるニュース解説の新書。2009年からほぼ毎年刊行されており、これが11冊目だ。3位は、6月にこの書店を訪れたときの記事「コロナ後の世界 技術とビジネスを手掛かりに大胆展望」で紹介したムック。4位の1冊『コロナショック・サバイバル』と並んで売れている。

4位に並ぶほかの7冊のうち、6月以降の新刊を簡単に紹介しておこう。『すごいテレワーク』は、フリーのマーケティングコンサルタントとしてテレワークを実践する著者が生活の中からアイデアを発想し、効率的に成果を出す仕事術を説く。『ドキュメント強権の経済政策』は13年後半以降の安倍政権の政策決定過程を追った元政治記者による新書だ。『Think right』は、スイスのビジネス書作家、ロルフ・ドベリ氏の思考法の本。今回紹介したスキル本は先週はランク外だったが、6月の月間ランキングでは11位。追加した注文分が入荷し、上積みを期待している。

(水柿武志)

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