コロナで急増、キャッシュレス決済 使いすぎどう防ぐコロナの先の家計シナリオ ファイナンシャルプランナー 浅田里花

2020/7/13

消費税率引き上げに伴う政府のポイント還元策は6月30日で終わり、この6月にキャッシュレス推進協議会が公表した調査では、どの地域、どの年代でも、特に消費増税後の19年11月からキャッシュレスの割合が増えているようです。ポイント還元される店での利用が増えたとのデータもありますが、恐らくコロナ感染予防で現金を使いたくない人も大勢いるのでしょう。この調査では、ポイント還元事業が終わった後もキャッシュレスを利用したいと回答した人が、どの年代でも8割前後にのぼっています。

何にいくら使ったか 家計管理の王道

現金決済がメインだった家庭は、キャッシュレスが増えることで家計管理にも工夫が必要になります。何といっても「使いすぎ」に気をつけることが大切です。不思議なもので、同じ1万円の買い物でも、財布から1万円を出して支払った場合とキャッシュレスで支払った場合とでは、感じる「痛み」が違います。実際に減っていく現金を目の当たりにすると、少し節約しようという気にもなりますが、キャッシュレスではそれも感じにくくなります。少しのムダ遣いが積み重なり、貯蓄のできない家計になるおそれがあります。

使いすぎを防ぐには、予算を決めてそれを守るしかありません。現金の場合、支出項目ごとに予算を封筒やジッパー付き保存袋などに分け、管理しているケースも多いと思います。目に見える現金だからこそ残高も把握しやすく、管理は簡単といえます。

しかし、キャッシュレスの場合は目には見えないので、いくら使ったかわかりにくくなります。あらかじめ金額をチャージして使うタイプの電子マネーやQRコード決済であれば、予算の範囲でチャージして使うことはできるでしょうが、使いたい店がその決済手段に対応しているとは限りません。

また、電子マネーのチャージの上限額はそれほど高くないため、使い方によってはこまめにチャージする必要があり、面倒に感じる人もいるでしょう。そういう人は残高が設定金額を下回ったら自動的にクレカからチャージする「オートチャージ」の機能も利用できますが、便利ではあるものの、家計管理の面ではお薦めできません。

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