新型コロナに端を発したテレワークの導入に伴い、運動不足の人が増えている。「1日の運動が200歩以下、これは入院している人と同じような運動量」とフィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一氏は指摘する。
しかし、自宅でのトレーニングは長続きしづらい。そこで継続的に運動するための「救世主」がオンラインの強みを活かした「コネクテッドフィットネス」だ。代表的なのが、自宅に設置した自転車を漕いで仮想世界上のコースを走り回る「ズイフト」。仲間と並走したり、レースに参加したりとエンタメ性が高いのが魅力だ。本来はスタジオで行われているフィットネスのプログラムをリアルタイムで配信する「WEBGYM LIVE」は、インストラクターが受講者に呼びかけることもあるなど、ライブ感を武器に運動の習慣化を後押しする。
自宅では座りながら自転車を漕げる「エアロマグネティックミニバイク」など「ながらトレーニンググッズ」も有効だ。「TOMBOスタンド」は机下に設置するグッズ。スタンドにぶら下げたペダルが不安定であるため、足を乗せるとバランスを取ろうと上下左右に動かしてしまう。
「本格派」の人は自宅をホームジム化するのも手だ。パーソナルトレーナーの比嘉一雄氏は「インクラインベンチ、マット、ダンベルの3点セットをそろえると良い。ダンベルを使って背筋を鍛えるワンハンドロウなどトレーニングのバリエーションが一気に増える」と語る。
机下に設置して足をぶらぶらさせるながら運動
机の下などに省スペースで設置できるフィットネス器具。上下左右に動く不安定なペダルのため、足を乗せておくとぶらぶらと自然に動く仕組みだ。運動不足になりがちなテレワーク時に役立つ。汗をかくほどの運動ではないが、足のむくみ解消にはなる。
サイクリングでレベル上げにゲーマーも熱中
オンライン上に作られたコースを走るバーチャルサイクリングサービス。機材をそろえればコースの勾配に合わせて負荷がかかるなどリアルさながらの走行が味わえる。XPと呼ばれる経験値要素があり、レベル上げや自分のアバターの装備を変えるなどゲーム性が人気の理由の一つ。モチベーション維持に一役買う。
桁違いに種類が豊富なレッスンを提供
「令和版ビリーズブートキャンプ」など400を超えるレッスンを提供するオンラインフィットネスサービス。ヨガやダンスといったそれぞれのテーマに対して、初級者から上級者用までレベル別の動画を幅広くそろえる。月額980円からと安いのも魅力だ。
インタラクティブなライブレッスン
時間割に沿って決まった時間にアクセスするとライブレッスンが受けられる。複数人での受講となるがトレーナーが参加者に呼びかけることもあり、インタラクティブなやりとりが魅力。フィットネスバイクを使用するレッスンの他、ヨガやストレッチ、バランスボールなどもある。
テーブル下で気軽にサイクリング
ペダル部分だけのシンプルなサイクルマシン。幅450×奥行き540 × 高さ400ミリとコンパクトで設置しやすい。椅子に腰かけながらの読書やテレビ視聴中に漕ぐことができる。ダイヤルを回せば8段階の負荷調整も可能。手でペダルを回せば、上半身の運動にも使える。