スヴァルトピレン250 バイク通も納得、鋭い加速

2020/8/2
“黒い矢”を意味する「スヴァルトピレン」。250ccクラスのエンジンを搭載した今回のモデルは、2020年4月に発表された(写真:向後一宏、以下同)
“黒い矢”を意味する「スヴァルトピレン」。250ccクラスのエンジンを搭載した今回のモデルは、2020年4月に発表された(写真:向後一宏、以下同)
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ハスクバーナの新型ストリートバイク「スヴァルトピレン250」に試乗。“401”や“701”といった既存のモデルよりも排気量は小さいが、侮るなかれ。その走りは通(つう)も納得するだけの刺激に満ちたものだった。

独特な味がある

斬新なデザインで人気となったスヴァルトピレンに250が登場した。このマシン、実はバイク好きな友人たちの間でも話題になっていて「試乗したら、どんな感じか教えて」と連絡がくるくらいだった。

エンジンはとても元気がいい。シングルの鼓動感もあるし低中速トルクもあるから、ストリートでは回転を上げなくても気持ちよく走ることができる。けれど本領を発揮するのは8000rpmぐらいから。パワーが盛り上がって鋭く加速していく。ノイジーな感じもなく澄んだフィーリングで、この回転域では非常に気分がいい。パワー感は250トップクラス。ビッグバイクから乗り換えても、まったく不足を感じない。

レブリミットは1万1000rpmぐらい。ただ、気持ちよく引っ張っていくと唐突にレブリミッターが利いてしまう。個人的にはリミッターはあまり利かせたくないので排気音やタコメーターに注意して乗っていた。それくらい勢いよく回ってしまうエンジンだということだ。

軽量・高剛性なトレリスフレームに抱かれたエンジンは249ccの単気筒。滑らかな回転フィールを持ち味としている
ヘッドランプはLED式。伝統的な“丸目”を思わせるデザインが採用されている

バックトルクリミッターは付いているけれど、作動は控えめ。普段のライディングではシフトダウンの時、クラッチレバーにカツンと軽いショックがあるのでバックトルクリミッターが作動したことを知る程度。乱暴にシフトダウンした時のホッピングを抑えてくれるような感じだ。

ハンドリングのキャラクターは、兄貴分たちとよく似ている。車体が軽く、ライダーの着座位置が高いからバンキング自体は軽快。ただ、トレール(タイヤの設置点とステア中心軸の距離。安定性を左右する)が大きめに設定されているため、フロントタイヤの安定感が高く、フロントが少し粘る感じがする。他のバイクにはあまり見られない味付けだが、安心してコーナーに飛び込んでいくことができる。

アップライトなポジションとパンチのある走りが持ち味の「スヴァルトピレン250」。コーナーでの安定性は意外なほど高い
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