展示会・見本市をオンラインで みえてきた魅力と課題

10月にオンラインで開催予定の「CEATEC2020」の主催者側は来場画面も工夫した
10月にオンラインで開催予定の「CEATEC2020」の主催者側は来場画面も工夫した

新型コロナウイルス感染症の影響で、産業見本市や展示会が軒並み中止になっています。展示会などは出展企業の製品を実際に見たり、商談をしたりする場です。工夫しながらオンラインで開くなど、ウィズコロナ時代の集客イベントのあり方を模索する動きも出ています。

東京ビッグサイト(東京・江東)やインテックス大阪(大阪市)などの国際展示場や各地のイベント会場で開かれる展示会や見本市は、企業にとって自社の新製品や新技術を発表し、新規の取引先を開拓する貴重な場です。しかし典型的な集客イベントであり、春以降ほとんどが中止を余儀なくされました。

その中でオンラインによる「部分開催」が試みられました。例年6月に幕張メッセ(千葉市)で開いていたインターネット技術の総合展「インターロップ東京」は、従来会場で開いていた講演会などセミナーを「インターロップ東京カンファレンス」として開催しました。

セミナー部分だけでなく、商談をオンラインでできるようにしたところもあります。5月末にオンライン開催したセンサー機器などの展示会「Smart Sensing(スマートセンシング)」では、出展企業別のサイトを作り、来場者が関心のある企業の担当者にコンタクトできるようにしました。

臨場感を高めるため、動画コンテンツを使う試みもあります。日本技術者連盟が企画している「インターネットEXPO」では、中小企業などが自社製品・技術を紹介する数分の動画を投稿し、ネット上で資料請求などがあった際に出展社側に課金するという方法をとります。

今後について展示会運営大手のリードエグジビションジャパン(東京)は8月の展示会再開を決定。来場者のマスク着用や体温チェック、セミナー会場での座席間隔の確保を徹底したうえで「通常の開催ペースに戻す」(同社)としています。

一方、9月開催の東京ゲームショウ、10月の家電・IT(情報技術)見本市「CEATEC(シーテック)」はオンライン開催に切り替えます。海外でも、毎年4月開催のドイツの国際見本市「ハノーバーメッセ」は、今年は7月にオンラインで開くことになりました。

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