週3回は在宅勤務 雑談は自分から進んで

――転職活動中にエン・ジャパンが在宅勤務に切り替わりましたが、リモート下での転職となることについて、どう思いましたか。

「対面で面接してもらえないことや、入社した後もしばらくリモート勤務となることについて不安もありましたが、柔軟な対応ができる組織なのだなと、好印象を受けました。5月の連休明けに入社しましたが、自己紹介や初期研修はすべてウェブ経由で済ませました」

「5月中に同じ部署のオンラインランチが3回、オンラインの飲み会も2回ありました。業務以外でこういったコミュニケーションの場を何度も設けてくれたので、それほど違和感なく入っていくことができました」

「初めての出社は6月に入ってから。部署の同僚らと一度、リアルで顔を合わせました。その後、また週3回は在宅勤務になりましたが、やはりいったん実際に会ってからのリモートのほうが、互いの距離感が格段に近くなり、チャットでの質問がしやすくなった面はあります。実際に会うことの重要性を改めて認識しました」

「今は出社と在宅のハイブリッド勤務が続いています。社歴が浅い者として気をつけていることは、疑問点は必ずその日のうちに解消し、次の日に持ち越さないことです。また、一度質問したことは必ず理解するよう、意識しています」

「週2回の出社日は、質問を含め、積極的に周囲の同僚とコミュニケーションをとるようにしています。現在の仕事であるインサイドセールスには基本のトークスクリプト(営業トーク台本)があるものの、顧客の反応次第でいろいろと試行錯誤することが重要です。この微妙なさじ加減はやはり経験がものをいう部分があり、同僚との雑談から営業のヒントにつながることも多々あります」

――今回はオンラインのみの転職活動で、かつ入社してしばらくは入社した企業の人とは会えないままの転職となりました。すべてがリアル中心だった前回の転職活動との違いを、どう感じていますか?

「前回の転職と比べ、会社の雰囲気をつかみにくかったのは事実です。会社を訪れることからわかる社内の雰囲気や、対面だから生まれるコミュニケーションがあると思います。その点はやはり不安に感じたので、面接では質問の際に少し工夫しました。配属予定の組織の体制や雰囲気、どんな人が中途入社しているのかなど、オフィスの様子を自分なりに思い描けるよう、具体的な質問を増やしました」

営業の経験をサクランボ農園の仕事に生かしたいと話す菅野さん

「入社後についてもリモート中心の場合、自然発生的な雑談の機会が少なくなります。毎夕の全体会では、報告のついでに『自分のキャラクター』が出るような要素を盛り込むなど、距離が縮まるよう心がけています。少し時間はかかるかもしれませんが、ちょっとした工夫で従来型の勤務と同様、人間関係を築いていくことは可能だと思います」

「すべての選考過程がリモートの転職を、不安に感じる人もいるかもしれませんが、じかに会える日はいずれ来るので、過度に怖がることなく、新しいスタイルの転職活動にぜひ挑戦してみてほしいと思います。今、コロナ禍で地元、山形県のサクランボ農家も需要の減少で苦労しています。今回のリモート転職や今の仕事での経験を糧に、将来Uターンした際には『非対面の環境でいかに商品(サクランボ)の魅力を伝えるか』を考えていきたいと思います」

菅野早悠里
 エン・ジャパン engage(エンゲージ)事業部 山形県南陽市出身。群馬大学卒。アルバムメーカー、飲食店運営会社を経て、2020年5月エン・ジャパン入社。
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