【日本人の心の中】
come a long wayってことは、長い道のりを来た、ってことよね。自宅はここから30分くらいのところなんだけど……。それともこれからダメ出しがあるから、帰宅が遅くなるってこと?

You've come a long way.は確かに「遠くまではるばるやって来た」と、文字通り、「距離」を表すこともあるのですが、ビジネスなどの場面においては、転じて「すごい進歩を遂げた」「ここまでよくぞ頑張った」と相手の努力を労ったり、成果を褒めたるするときのひと言になります。have comeと現在完了形を使うことで、ここまで苦労した長い道のりや過程を表し、相手の継続的な努力による著しい進歩を褒める表現になっています。

では、会話での使い方を見ていきましょう。

A: These are the documents I've put together. 資料を作りました。

B: These are great! You've come a long way! すごい出来栄えだよ! すごい成長したね!

上記のように、相手の進歩具合に驚き、「よくやったね!」と褒めるときに使います。単にGreat.などと褒めるよりも、「苦労したんじゃないか」のような相手の努力を評価しているニュアンスになります。また、以下のように「~が進歩した」と具体的にいうこともできます。

A: I'm finally able to read Japanese without using a dictionary. もう日本語は辞書がなくても読めるようになったんだ。

B: I know. Your Japanese has come a long way! そうだよね、君の日本語は目覚ましい進歩を遂げたよ!

のように、相手の長年の苦労を知っていて、「その甲斐あって成長したね」、と褒めたい時にも使います。また、主語を変えて、自分を含めて「よくやったよね」という言い方もできます。

A: We've finally reached a level to where we can perform in public. ようやく人前で演奏できるレベルになったわね。

B: Yeah, we've come a long way. そうだね、私たちここまでよく頑張ったよね。

これまでの努力が実り、そんな自分を褒めたいというニュアンスになります。反対に「~にはまだほど遠い」という時には、同じくlong wayを使って、

We have a long way to go before we can call ourselves proffesionals. プロと呼べるにはまだまだ先が長い。

という表現もできます。今回ご紹介した”long way”は実際の距離ではなく、その人の努力してきた長い道のり、これから努力すべき道でもあります。たまには、ありきたりではない言い方で人を褒めてみましょう。

ちなみに「遠くまでよく来てくださいました」というときは、

Thanks for coming all this way.

が決まり文句なので、合わせて覚えておきましょう。

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