ロンジン 「ラ グラン クラシック ドゥ ロンジン」
ブレスレットを装着したモデルは一般的にスポーティーなイメージが高まるものだが、もちろん例外もある。今年新色が追加された「ラ グラン クラシック ドゥ ロンジン」はその好例。細かなコマを連結した華やぎのあるブレスレットの造形はもとより、それが小ぶりで薄型のケースに1本のラグで直接接続される古典的なスタイルにより、非常に格調高い雰囲気だ。2針というのも正統なドレス時計に準じており、フォーマルな場面でもとても映えるだろう。
ちなみにこのシリーズは92年の発売以来、ロンジンを代表するエレガントでタイムレスなコレクションとして男女問わず人気を博してきたが、新たにサンレイ仕上げのブラック文字盤を得たことでどこかモダンな雰囲気も高まった。このたたずまいならモードテイストな細身のスーツに合わせても粋だ。
ティソ 「ティソ ジェントルマン オートマティック」
上品で高性能、そして少し洒脱(しゃだつ)なドレス時計を入手したかったら「ティソ ジェントルマン オートマティック」は見逃せない。こちらは60年代のモデルに範を取りつつ、随所を細やかにアップデートした最新コレクション。同ブランドの基幹ムーブメントであるPowermatic 80のひげゼンマイをシリコン製に変えたPowermatic 80 Siliciumを搭載し、長寿命と高い耐磁性を両立するなどポテンシャル面も一級品だ。
ご覧のモデルはそこに早くも登場したジャパンリミテッドエディション。十字ラインを配したサンレイ仕上げの文字盤を深いネイビーとし、艶やかなカーフストラップも同色に。ネイビー系のスーツはもちろん、イタリア男の好む“アズーロ エ マローネ(青×茶)”を意識して、最近はやりのブラウンスーツに合わせてもおしゃれに決まりそうだ。
成熟した男の格を演出する金無垢(むく)ドレス時計
ある程度の年齢となり、それなりのポジションにいる人には、時計道楽の終着駅ともいえる金無垢ケースのシンプルなドレス時計もおすすめしたい。パーティーなど華やかなシーンでは成熟した男の格と色気をさりげなく示し、ビジネスにおいても力強さをアピールするポイントとなる。一流ブランドのものであればなおさら価値が薄れることはないため、一生モノとして、あるいは将来、子や孫に継承する資産として、思い切って狙ってみてはどうだろう。
グランドセイコー 「エレガンスコレクション 初代グランドセイコーデザイン復刻モデル」
日本の高度な技術力と美意識を端正なデザインでまとめ、海外の時計ファンからも高く支持されるグランドセイコー。こちらは60年にリリースされた初代モデルの復刻版で、12時位置の立体的なGRAND SEIKOロゴをはじめ当時の雰囲気を忠実に再現しつつ、ケース径を35mmから38mmに拡大し、ぷっくり膨らむ風防(ガラス)をデュアルカーブサファイアとするなど現代の高級ドレス時計にふさわしく細やかに手を入れている。この“控えめながらも上質な感じ”は、トレンドではなく、仕立てや素材といった本質にこだわるビジネスエグゼの装いにぴったりなじむだろう。
搭載するムーブメントは手巻きのCal.946S。約72時間のロングパワーリザーブによりトルクの減少も緩やかで、安定した高精度を保ってくれるのもうれしい。

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