ホリエモンに嫉妬 サイバー藤田氏の「開き直る力」「ネット興亡記」に学ぶサバイバル術 (1)

――自らも若くして成功したことで、嫉妬の矛先が向けられました。

「自分の中では、割と冷静に目立った代償だと受け止めていた。目立ったことで得るものは大きく、あえて自分から名前を売りにいっていた。メディアが取り上げるから大きく見えているだけで、実態はたいしたことがない。それを知る同業者、同じ起業家から嫉妬されます」

「実際、メディアに取り上げられると、人材や投資家、お客さんも集まってくれる好循環が生まれていました。当時、話題になったビットバレーのパーティーに行ったのは、挨拶に出向いた1回だけで、15分ぐらいで退出しちゃいました」

――ITバブルが崩壊し株価が急落し、他社から買収されるかもしれない窮地に立たされました。

「今のサイバーエージェントを見て、『苦労したことがないですよね』と思う人もいますけど、当時の大変さを言葉にするのは難しい。バブル崩壊で損をさせる人がいた。損をしたことで怒る人もいれば、関係ないけど、そういうことが許せなくて怒る人もいた。炎上と同じ論理で、火が燃え移って大きくなる感じでした」

やっていることは変わらない

――今なら開き直れる部分もあるのでは。

「当時は若かった。よく、人には挫折の経験が必要と言うけど、当時の僕はそんなものもなく起業して2年で上場して世の中に注目されていました。そこから一気に逆回転に入った。人間として成長し、会社としても幅ができた。簡単に言うと、あれよりも大変なことでなければ、何とも思わなくなりました。会社をやっていれば色々なことでたたかれたり、トラブルを抱えたり危機に陥ったりします。当時よりはましだと思って、克服できるというようになりました」

――起業家志望の若者にアドバイスはありますか。

「僕も若いころに『甘くないよ』と(先輩起業家から)言われて、そんな話なんか聞きたくないと思っていましたが、やっぱりそんなに甘いものじゃないと教えてあげたい。ただし、それでもやるんだと」

――18歳に戻ったら、起業家という人生を再び歩みますか。

「それは、もう絶対にやる。最高だと思う。これほどやりがいがあって大変で、しかも退屈しないものはない。色々な経営者でも辞めた人を見れば分かる通り、すぐに戻ってくる。それだけ面白いということです」

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