ウィズ・コロナでの転職上手 エージェントを賢く使う経営者JP社長 井上和幸

「プロモーター」としての人材エージェント

しっかり活動し実績を出しているエージェントは、自社サイトや転職ポータルサイトで、企業名を非公開とした形で案件情報を掲示しています。その掲示案件情報の「内容・量・鮮度(新しい案件か)」について確認するのがよいでしょう。全てを公開しているわけではありませんが、そのエージェントが事実としてどのような取引先や案件を受けているかはおおよそ理解できると思います。

また、できればさらにチェックしてほしいのが、その各求人案件の「情報の記載のされ方」についてです。通りいっぺんのスペック、箇条書き項目しか書かれていないような情報掲出の仕方をしているエージェントは、マネジメント層でのポジションを検討したいミドル・シニアの皆さん向きのコンサルティングはおそらく少し難しいでしょう。

そのポジションの募集背景、位置付けや意味合い、どのようなことを求めているのかについて、エージェントがしっかり把握・整理したうえで独自に記載されているもの。実際にエージェントが企業側・経営者からヒアリングしていなければ書けないもの。こういった内容が記載されているエージェントを頼ることが、皆さんが一歩抜きんでる具体的な方法です。

その名の通り、あなたを新天地へとプロデュース、プロモートしてくれるのが人材エージェントの役割です。信頼できる人材エージェントを見つけ、キャリア面談を通じてあなたの魅力をしっかり理解してもらい、可能であればあなた自身が気づいていない魅力を見出し、企業に伝えてもらうことを狙ってほしいと思います。

この場合、エージェントとやり取り、面談などを行いながら、そのエージェントがどれくらい人材レビュー力があるか、またあなた向きの専門領域についての情報ソースや土地勘、人脈などを持っているかについても探ってみてもらいたいと思います。

「私は、この業界、職種において、どのような人材価値があるでしょうか?」「今、この業界において、マネジメントクラスでの人材ニーズはどうなっていますか?」「この職種において今後職責を上げていくために、私に必要なことはなんでしょう?」――。

例えばこれらの質問を担当エージェントにぶつけてみて、どのような回答を得られるかをみてみましょう。具体的かつ本質的なレビューをくれるエージェントは信頼して大丈夫でしょう。もし、通り一遍以下の回答しか得られない場合は、そのエージェントから優位な情報やアクションを得ることを期待するのは危険だと認識したうえで、やり取り・活動するほうが得策です。

優れたエージェントで、あなたの期待する領域に強い担当コンサルタントであれば、もちろんご縁とタイミングの問題はありますが、あなたの輝ける新天地をイメージし、顕在化したポジションだけでなく、潜在的な可能性先への打診などのアクションも行ってくれます。当社でも実際、「必ずしも顕在的ではなかった可能性先」の経営者や企業への引き合わせから、紹介・入社が決まることがかなり頻繁に起きています。

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