オフィスデビューの味方 身軽なセットアップと防水靴「新しい日常」のスタンダード(上) プレゼンスコンサルタント 丸山ゆ利絵

この時期、涼感や軽さを意識したセットアップが多く出ています。購入するならネイビーやグレーをおすすめします。すでにこういったベーシックな色をお持ちなら、明るいグレーやブラック、赤みの強くないココアブラウンなども着回しがしやすいでしょう。

生地は軽くて通気性がいいもの、見た目に涼感があり、触ってシャリっとした感触のものが欲しいですね。コットンやコットンジャージー、リネンやウールなどがありますが、選ぶポイントは(1)乾きやすそうか、(2)水分がついても目立ちにくいか、(3)濡れてもシワになりにくいか――です。

セットアップはコーデの幅を広げやすい(写真はイメージ)=PIXTA

ビジネスシーンでは夏用ウールかウールに質感を似せた混紡がいちばん使いやすいと思います。適度な厚みも重視したほうがいいでしょう。盛夏用に出てくる透けそうな薄手生地は、くだけすぎて見えます。また、見た目が涼しげすぎるので梅雨時期や秋に向かう時期には寒々しく見え、着る期間が限られて使いにくいものです。

インナーにポロシャツ、半そでシャツはダメですか?

セットアップでは、中に着るインナーの幅が広がります。ボタンダウン、リネンやサッカーなどの涼しげなシャツ、ポロシャツのようなジャージーのシャツなどです。もしネクタイをするときには、素材感を合わせることを考えてください。ビジネススーツ用のシルクツイルではなく、コットンやリネン、ニットなどのカジュアルな素材のネクタイが合います。

「できる」感には長袖シャツのほうが絶対合いますが、もし半そでを着たい場合には、袖ぐりや袖幅・長さにご注意ください。大きい袖ぐりや広い袖幅は締まりがなく見えます。二の腕がむき出しになるものもカジュアルすぎますので袖幅は絞られていて、二の腕を半分以上隠すくらいの長さがベストです。

ビジネス服のルールではシャツ自体が「下着」なので、その下に何かを着ることはおかしなことですが、日本の高温多湿な気候では、汗を吸う肌着を着たくなるのも仕方ないと思います。しかし「もともとは着ないものだ」というポイントには留意しておいてください。インナーの下に肌着を着るなら「見えず目立たず」が原則。選ぶのはベージュの肌着です。ネクタイをしても、襟を開いても肌着がのぞかいないVネックであれば安心です。

こと「信頼感」「できる感」の観点から言えば、ファッション業界での仕事は別として、過剰なおしゃれ感はそれほど必要ないと思います。見た目の信頼感はおしゃれ感とイコールではないのです。まず、能力や人となりを的確に表現するためにビジネス服のルールを身につけます。それから、信頼感を構築しやすいスタイルに徹して、きれい目コーディネートを考えることです。そうすれば、センスや個性は自ずと磨かれます。

丸山ゆ利絵
ホテル西洋銀座やアークヒルズクラブなどを経て2010年、経営者などに「ふさわしい存在感」の演出方法を助言するコンサルティング会社、アテインメンツ(大阪市)を設立、代表に就任。15年、ビジネスマンに正しいスーツの着方を指南する「スーツ塾」を開講。 著書に「『一流の存在感』がある人の振る舞いのルール」(日本実業出版社)など。

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