転職で試される「自分の値段」 働く目的は?まず自問ミドル世代専門の転職コンサルタント 黒田真行

これまでの人生から自分の価値観を知る方法

何をもって市場価値とするか、の定義は重要です。年収の金額が高いことが市場価値だと考える人もいれば、権限の大きさや部下の数が市場価値を表すと考える人もいます。市場での価値というからには、自分だけではなく、誰かがその価値を認めなければ成立しません。

一つの考え方として、選択肢のバリエーションを多く持てる人は市場価値が高いといえるかもしれません。結果的に選ばれるだけでなく、自分が仕事を選ぶ優位性も担保できます。

そして、いくつかの選択肢の中から、何を選ぶかという際に、自分の価値観が登場します。自分自身が働くうえでどんなことを大事にしたいと考えているのか、それを知ることによって、お金や役職以外の環境も含めて、その人の全人格的な仕事選びが実現できます。

仕事への価値観には、大きく分けて、仕事内容そのものか、会社・職場かという分岐があります。仕事内容であれば、その仕事が生み出す意義や目的がどんなものか、その仕事の難易度や価値はどうか、その仕事の進め方にどんな喜びがあるのかといった観点があります。

また、会社・職場という観点であれば、どんな性質・価値観を持った仲間がいるのか、どんな風土や歴史を持った組織なのか、そこにいることで自分が得られる学びはどんなものなのかという視点もあるかもしれません。

これらを自分なりに整理してみることを通して、「どこに行く」ではなく、「何をするか。そして誰と一緒にそれをやるのか?」という本質的な問いに、自分らしい答えを選択することが可能になります。

参考までに転職先探しの観点として、「自分に合った」という言葉を、それぞれに掛け算する形で、自分の意識を整理するのに役立つキーワードを以下に挙げておきます。自分はどのケースが近いかを考えてみてはいかがでしょう。


「自分に合った」×「会社を探す」
「自分に合った」×「仕事を見つける」
「自分に合った」×「一緒に働く人を選ぶ」
「自分に合った」×「お金やポストをとりに行く」
「自分に合った」×「成長する機会を手に入れる」
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