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「1粒から購入OK」のナッツ専門店「Groovy Nuts」

3店目は東急東横線・中目黒駅から徒歩7~8分、繁盛店が並ぶ山手通り沿いにある「Groovy Nuts(グルーヴィーナッツ)」(東京・目黒)だ。CEOの佐川一郎さんは、東京オリンピック招致のプレゼン動画も手がけた元映像プロデューサーだ。当時撮影にかかわった海外のスタッフや、動画に出演したアスリートたちがナッツを食べるのを見て「これだ!」とひらめき、開業につながったという。店名には「Nuts by handful everyday(毎日一握りのナッツを)」というコンセプトも併記されている。

クリエーティブ畑出身らしく、ナッツが楽器と踊る同店のウェブサイトや、ナッツの鉢がぎっしり並ぶ店内はおしゃれで洗練された印象だ。面白いのは客が好みのナッツを組み合わせ、1粒単位から量り売りで買えること。

また豆腐店の軒先で生の豆乳を飲めるように、しぼりたての「アーモンドミルク」や「マカダミアミルク」、ナッツミルク入りのドリンク各種「400円~、税別)を販売している。取材中、20代風の地元カップルが部屋着で来店し、ナッツドリンクを持ち帰っていた。私も飲んだが独特のまろやかさが美味で、なおかつおなかもたまって満足感もあった。

「Groovy Nuts」の味付きナッツはお土産やギフト需要で人気

佐川さんによれば、同店の客は7割以上が女性、美容やデトックス、アンチエイジングに関心が高い30~50代が主な層だという。店頭でナッツの栄養について質問する客も多いそうで、科学的エビデンスに基づいた正しい説明ができるよう、管理栄養士による勉強会もスタッフと定期的に行っているそうだ。

「栄養に関する研究は数年で覆されることもありますが、現時点で僕が考えるナッツとは栄養があって体内循環もサポートしてくれる、車のエンジンオイルのようなものです。映像プロデューサー時代はよく海外に行き食事もしましたが、海外には日本にはない高品質のナッツやコーヒー、ビールが豊富にあって驚いたものです。それらが日本にも入ってきたのは2010年以降ですね。近年人気の素焼きナッツをはじめ、食の好みはプリミティブ(原始的)な方向へ進むと思います」(佐川さん)

以上、都内のナッツ専門店3店を紹介した。取材中、人生最大量のナッツを食べ続け、すっかり健康的に生まれ変わった……とは断言できないが、良質なナッツは食べ飽きず、かといって空腹時や酒のアテにつまんでも袋菓子と違って満たされ、適量でスパッと止められるのには驚いた。人生100年時代を生きようとする中高年の健康管理に1粒のナッツ、いかがだろうか?

(フードライター  浅野陽子)


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