テレワークで重要なのが、仕事に快適な環境を整えること。オフィス並みでなければ効率は下がるばかり。邪魔なノイズをカットする集中スペースを確保することもポイントだ。【オンライン会議編】【パソコン快適化編】に続いて、【集中力アップ編】をお届けする。
マウスやモバイルディスプレーなどをそろえてパソコン回りを整えたら、次にやることは「仕事に集中できる環境づくり」だ。
・仕事の邪魔になる雑音を排除する
・明るく、目に優しい照明を使う
・パーソナルスペースを確保する
まず確認したいのが集中力をそぐようなノイズが周囲にあるかどうか。家族の足音や冷蔵庫の振動音、クルマのエンジン音など、自宅ではオフィスとは異なる騒音が多い。もし仕事に支障を来すようであれば、テクノロジーの力で解決する方法もある。
例えばキングジムの「デジタル耳せん MM2000」は、ノイズキャンセル機能を搭載した製品。スマホと接続して音楽を聴くといったことはできないが、外部の騒音を打ち消して集中できる環境をつくれる。従来モデルよりも進化し、人の呼び掛け声など必要な音はよく聞こえるように進化した。
また、照明も重要だ。「会社のオフィスは手元まで明るいが家庭の照明は実は暗め。在宅勤務ではデスクライトを導入したい」(小山氏)。明るすぎても目が疲れるので、調光機能が付いたLEDライトがお薦めだ。
「Dyson Lightcycle Morph」(ダイソン)は、スマホアプリと連係し、「作業モード」「リラックスモード」など利用シーンに合わせた調光ができるLEDライト。自動輝度センサーや人感センサーなどを搭載しているほか、間接照明やムードライトとして使えることも魅力だ。
その他、下に置いた書類や書籍をスキャンする機能を搭載した「CZUR Aura」(CZUR)など、ユニークなLED照明もある。
Q「生活音が気になる」 A:ノイズ軽減機器を手に入れる
ノイズキャンセル機能だけを搭載した製品。音楽などは聴けないが、周囲の騒音を低減し「耳栓」として使える。人の呼び掛け声などは聞こえるような仕様になっているという。イヤホン部はカナル型。搭載したマイクで検知したノイズを逆位相の音で打ち消す仕組みだ
サーッというホワイトノイズで雑音をマスクする装置。内部でプロペラが回転し風の音を発生させる。ホワイトノイズに包まれる感じで、他の雑音が気にならなくなった。
Q「自宅の照明が暗くて困る」 A:調光機能付きライトを導入
各種センサー類を搭載し周囲の環境に合わせて明るさを自動調節するデスクライト。スマホのアプリと連係することで「作業モード」や「リラックスモード」などの照明設定を選択できるほか、GPS情報から“現在地に合わせた自然光”まで再現するという。スマホのアプリでは各種照明モードの選択ができるほか、起床時間に合わせて照明を明るくする設定も可能だ
デスクライト機能を搭載した高機能スキャナー。ヘッド部のカメラでA3までの書類を読み込むことができるなど、資料のやり取りも簡単。LEDデスクライトは、ナチュラル、読書など4つのモードを搭載している。
Q「家族がいても集中したい」 A:簡易パーティションを利用
机の上に広げて使う簡易パーティション。周囲の視線を遮って、自分の仕事スペースを作れる。折り畳めばコンパクトに収納可能。内側には文房具などを入れられる簡易ポケットも付く。
Q「物が多くて整頓できない」 A:道具は一箇所に収納する
仕事に必要な道具をまとめられるショルダータイプのバッグ。会議室への移動など、社内での荷物持ち運び用として開発されたが、在宅勤務で仕事道具を1カ所に収納するバッグとしても重宝する。ノートパソコン用など道具を分類しやすい豊富なポケットも便利だ。
Q「周りが気になる」 A:吸音材でノイズも視線もカット
左右に吸音材を配置し、周囲の音を遮ることができるグッズ。人の声を効果的に吸収する素材を採用している。内側の音も吸収するため、ビデオ会議の声も外に漏れにくいという。折り畳んで持ち運ぶことができる。
Q「仕事用の個室が欲しい」 A:簡易テントでスペースを確保
ワンタッチで広げられる室内用のテント。幅90センチ、奥行き110センチ、高さ150センチでデスクでの仕事には十分なスペースを確保する。メッシュの窓があるほか、天井は全開にできる仕組み。
組み立て式の簡易防音室。ハニカムダンボールを採用し、堅牢性と防音性を両立させた。サイズ別に4モデルを展開する。
幅、奥行きとも130センチ、高さ150センチのテント。大きめのデスクも余裕で入る。遮光性が高いため作業に集中しやすい。