HKT48の新センター運上弘菜 全員で得意なことを磨く

日経エンタテインメント!

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HKT48が4月22日に『3ー2(さんひくに)』をリリースした。指原莉乃の卒業後初となる、約1年ぶりのシングルだ。前作で初選抜入り、本作で初めてのセンターに立つのは21歳の運上弘菜。北海道出身ながら、雑誌で見た指原に憧れて博多を拠点にするHKT48に4期生として16年に加入。一見おとなしい印象ながら、時折見せる芯の強さとはにかんだような笑顔が人気を高め、ファンが押し上げての抜てきとなった。

1998年8月9日生まれ。ニックネームは「なっぴ」。「北海道のお勧めスポットは小樽運河。真冬でも、夏でも景色が素敵で“ルタオ”とかスイーツのお店もたくさんあるんです。先日、同期のODAちゃん(小田彩加)と一緒に行って楽しんできました」(写真:佐賀章広)

「初めてセンターに立つ楽曲の『3-2』は、最初にメロディーだけを聴いたときには爽やかさを感じました。でも、三角関係に悩んで自分は身を引こうという歌詞が付いたら、一気に切ないイメージが強まって。HKT48はポップで明るい曲が多いから、新しいタイプの曲だなと感じました。

振り付けは、乃木坂46さんの『シンクロニシティ』や『Sing Out!』も手掛けられているSeishiroさんですが、『孤独なんだけど、それに打ち勝つような強い女性らしさを出してほしい』と説明してくれました。指原さんが、卒業したときにメンバーに『みんな強い女性になってください』という言葉を残してくれたんです。だから、『あっ、つながっているな』と受け止めました。

振り付けは、1つひとつの動きが大きくて速いけど、気持ちを乗せた表情や雰囲気も求められました。今までのミュージックビデオでは朝に振り入れして、その日に撮影することもありましたが、今回は撮影の前に全員でのダンスレッスンが数回あって。さらに自主練習もいっぱいしましたが、やっぱり初めてのセンターが務まるか不安でした。そんな私を助けてくれたのが(松岡)はなさんです。センターが決まったときもすぐに『おめでとう』とメッセージを送ってくれたし、レッスンで私が鏡の前で悩んでいたら、アドバイスをくれました。おかげで、腕を通す動線や高さとか、細かいふわっとした動きがつかめました」

強い大人の女性を表現

「ビデオの撮影当日はすごく寒くて、結構過酷な環境だったんです。今まで強い大人の女性らしさを表現したことはなかったけど、北海道から福岡に来てなかなか家族に会えなかったり、お仕事はもちろん、自分の身の回りのことも1人でしっかりしないといけないしと、HKT48に入ってから乗り越えてきたことを振り返りながら、気持ちを乗せていきました。

メロディーは転調が多いし、1サビの後半の『3-2なら孤独が残る~』というパートは言葉が詰め込まれていて、歌うのも難しいです。ライブで披露するためには『もっと猛練習しないとね』とみんなで話しています」

2011年のお披露目時の平均年齢は13.8歳だったHKT48。指原の知名度の高さと、初々しいフレッシュさが特徴だったグループのこれからは。

「HKT48が大人なモードに切り替わっていくかというと、ちょっとまだ違うかな。でも、『3-2』では強さですが、いろいろな表現もできることを示していきたいです。今のHKT48には、魅力的なモデル系の『Chou』や、激しいダンスが得意な「Lit charm」というユニットがあることも多くの方に知っていただきたいので、今回のシングルがそのきっかけになればうれしいです。

やっぱりHKT48と聞いたら、ほとんどの方は指原さんのイメージしか出てこないと思うんです。でも今はしゃべりなら村重(杏奈)さんだし、リーダーシップは松岡(菜摘)さんと本村(碧唯[あおい])さんがすごい。みんなを明るい雰囲気にしてくれるのははなさん。知名度の高さは(田中)美久さん。他にも個性豊かなメンバーがそろっているので、全員で得意なことを磨いていくしかないと思います」

『3-2』
(C)Mercury
大きくしなやかな振り付けで女性の強さを表現する表題曲は、転調が多く、言葉が詰め込まれたパートもあり、HKT48史上最高難易度。(ユニバーサル/TYPE-A~B/DVD付き1524円・税別)

(日経エンタテインメント! 伊藤哲郎)

[日経エンタテインメント! 2020年5月号の記事を再構成]

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