転職面接はオンライン あなたの明暗分ける3つの対応経営者JP社長 井上和幸

オンライン(デジタル)リテラシーも評価ポイントに

第3に、皆さん自身の「オンライン(デジタル)リテラシー」も、少なからぬ評価ポイントになるでしょうという話です。

第1のポイントでお話しした通り、オンラインでの話し方(相手が話しているときにかぶせて話さないなど)や、オンラインを通じての表情などは、無意識ではあっても、印象を評価されます。面接で使っているオンラインツールをスムーズに使いこなせているかという、デジタルツールのスキル面も、ミドルやシニア世代に対しては、実は見られていることが多いので気をつけましょう。

あまりに特殊なツールの指定があった場合は気にする必要はありませんが、一般的なオンラインツール(SkypeやZoom、Googleハングアウトなど)の利用指定があった際、速やかにセットアップし、待機ができるかはチェックポイントになりそうです。日ごろ、どのようなオンラインツールを利用しているか、これまでの所属企業で利用してきたグループウエアは何だったか、自分でオンライン環境・モバイル環境を確保しているかどうかなども、この先は確認される頻度がぐんと上がるでしょう。

そのほかにも、こうしたオンライン環境で働くに当たってのセキュリティー意識のレベル、お持ちのコンプライアンス基準なども、面接中にそれとなく確認されることもあるでしょう。企業情報について何をどう気をつけなければいけないかなど、改めて正しい知識を身につけておいてほしいと思います。

業務のオンライン化は、非対面となることで逆に自由度が上がり、時間効率がアップする側面もあります。たとえば、当社では3月下旬からテレワークに切り替えましたが、私自身のテレワーク開始後のここまでの業務変化を振り返ってみても、互いの居住間の距離の差が薄れ、アポイントの設定も「では、きょうの午後3時に」など、クイックになることが増えました。

業務遂行やコミュニケーションのスピードも、広義のオンライン(デジタル)リテラシーに入ります。選考時におけるメールのやり取りのレスポンス速度やメール文面の表現力などについても、これまで以上にジャッジされるでしょうから、ぜひ気をつけてください。

オンライン面接などデジタルツールを経由しての選考は、決して今回の新型コロナ対応という一過性のものではなく、今後の標準フォーマットとなっていくものだと理解すべきです。直接顔を合わせない面接を「正しい方法とは思わない」「苦手だ」などと敬遠していると、あっという間に時代に取り残されます。苦手だと感じる人は、今のうちにしっかりキャッチアップしておきましょう。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

井上和幸
経営者JP社長兼CEO。早大卒、リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、リクルート・エックス(現リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立。「社長になる人の条件」(日本実業出版社)、「ずるいマネジメント」(SBクリエイティブ)など著書多数。

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