実際に炭火で焼いている工程をきちんと見せる

一般消費者の工場見学受け入れに当たっては、見学ルートを整備。目玉として、炭火焼きの工程をガラス越しに見られる小部屋を新設した。専門技術を有する「炭火焼き職人」が手作業で火の強さを調節する様子を間近に見ることができる。商品の一番の売りを伝えようという思いが込められている。

一般見学者向けに新設された、炭火焼きの工程を見られるガラス窓(写真提供:ホテイフーズコーポレーション)
実際に炭を使い、じか火で焼き目を付けている

その他、ホテイフーズが受託生産している伊藤園のペットボトル飲料「お~いお茶」の製造ラインも案内。ペットボトルの成型から、充填、包装までの一連の工程を見ることができる。工場紹介のDVDの視聴、2つの製造ラインの見学を合わせて1時間ほどの所要時間という。

最近は、既存顧客により深く商品やサービスを理解してもらう「ファンベースマーケティング」の考え方も広まっている。工場見学は、その1つの手段になる。19年から20年にかけて、中村屋の「中華まんミュージアム」(埼玉県入間市)、アサヒ飲料の「『カルピス』みらいのミュージアム」(群馬県館林市)など、工場に併設された展示施設が次々とオープン。話題を呼んでいる。

立派な施設を造り、多くの観光客を呼び込むのも効果的だが、ホテイフーズのような地道な取り組みも1つの選択肢になり得る。

(文・写真:日経クロストレンド 佐藤嘉彦)

[日経クロストレンド 2020年4月10日の記事を再構成]

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