AKB48センター山内瑞葵 ハートを作る振り付けを見て
AKB48が57thシングル『失恋、ありがとう』を3月18日にリリースした。新センターは18歳の山内瑞葵(Team4)。2016年に16期生として加入し、ダンススキルの高さから劇場での人気が高く、3回の選抜経験を経てのセンター抜てきとなった。

「センターの発表は『リクエストアワー2020』最終日(1月20日)の最後でした。選抜メンバーがどんどん発表されていくなか自分の名前がなくて、ちょっと諦めかけていたのですが、発表の最後に自分の顔が大きく映し出されて頭が真っ白になりました。
16期生の初期の頃からずっと目をかけてくださっている、村山彩希さん(13期生・Team4キャプテン)が真っ先に駆け付けてきてくれて、ファンの方に向けて『熱い気持ちを持っている子』と私のことを紹介してくださったおかげで、だんだんと落ち着けて、うれしさが込み上げてきました。
『失恋、ありがとう』は、メロディーを最初に聴いて『爽やかな曲だな』と感じました。私はダンスを褒めてもらえることが多いので、クールとか、バリバリ踊る感じの曲なのかなと予想していたので、ビックリしましたね。テンポもゆっくりで、どこか懐かしい感じもする。私が加入する前のAKB48らしさもあるのかなって。
歌詞は失恋ソングで、注目してほしいのは曲の最後です。失恋はつらいけど、前向きに乗り越えて強くなろうというような言葉が続いて、最後に『失恋バカヤロー/忘れられるわけない』と気持ちが爆発するんです。ここはもう、みんなで思いっきり叫ぶくらいに歌いたいなと思います」
みんなでクラップしたい
「振り付けは両手でハートを作るのがポイントになっているので、きれいなハートを意識して踊りたい。みんながハートをまねしたくなって踊ってみた動画をSNSに上げてくれたらうれしいです。全員でクラップするパートもあるんです。メンバーだけでなく、ファンの方も一緒になって手をたたいてもらって、一体感を感じられたらいいですね。
衣装はベースがベージュでパッと見ると落ち着いているように見えるけど、私が大好きなリボンがすごくかわいくて。胸の大きなリボンのほかにも、両袖と、ベレー帽の後ろにもあるんです。なかなか見てもらえることは少ないかもしれませんが、お気に入りのポイントです」
『失恋、ありがとう』は最後の1期生、峯岸みなみが参加する最後のシングルでもあり、これからのAKB48の進む道を示す1枚だ。そんなタイミングで新しいグループの顔となった、山内が目指すセンター像とは。
「今まですごく魅力的な先輩方のセンターをたくさん見てきましたが、どの先輩のようになりたいというよりは、今のAKB48に興味を持ってもらえるようなセンターになりたいです。やっぱり楽しいと感じてもらえてこそのAKB48なので、とにかくパッと見ただけで明るくハッピーな気持ちになってもらえるグループでいたいなと思います。歌番組に出演させてもらうときには得意なダンスで、私のことを知らない方にも、テレビの前で笑顔になってもらえるようなパフォーマンスができたらいいなと思います」

(日経エンタテインメント! 伊藤哲郎)
[日経エンタテインメント! 2020年4月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。