海外ドラマ『ブラックリスト』 悪役の魅力で人気持続2020年2月 海外ドラマ月間レンタルランキング

日経エンタテインメント!

悪役が活躍するサスペンスアクションは海外ドラマでも人気が高い。今やそのジャンルの代表作となっているのが『ブラックリスト』。最重要指名手配犯が米連邦捜査局(FBI)に協力して悪を裁くという意表を突いた設定が受けてロングヒットとなり、全米では現在シーズン7が放送中。TSUTAYA海外ドラマ月間レンタルランキングでも、シーズン6が1月度に1位で初登場、2月度も2位とトップ3入りを続ける人気作となっている。

『ブラックリスト』 ”犯罪コンシェルジュ”の異名を持つ最重要指名手配犯レイモンド・“レッド”・レディントン。演じるのはジェームズ・スペイダー (c) 2019 Sony Pictures Television Inc. and Open 4 Business Productions LLC. All Rights Reserved.
TSUTAYA調べ、1巻平均のレンタル数をランキング化したもの

『ブラックリスト』は米国では2013年にNBCで放送がスタート。主人公は、世界中の犯罪者たちの仲介役として暗躍し、犯罪コンシェルジュと呼ばれる最重要指名手配犯レイモンド・“レッド”・レディントン。彼がFBIに出頭して、新人捜査官エリザベス・“リズ”・キーンを連絡係にすることを条件に、これまで関わってきた犯罪者のリスト“ブラックリスト”を提供して捜査に協力すると申し出る。この衝撃的な幕開けから始まり、2人が凶悪犯罪者を追うアクションとサスペンス、そして登場人物たちの謎と起伏に富んだ人間ドラマが受けて、今やNBCの看板番組となっている。

FBI捜査官のエリザベス・“リズ”・キーン。演じるのはメーガン・ブーン

物語はシーズンを重ねるにつれ、レディントンとエリザベスの関係や過去が明かされるなど二転三転。シーズン6では、前シーズンで最愛の夫トムを失い、父親だと思っていたレディントンが偽物だと知ったエリザベスが、レディントンの正体を暴くべく真相究明に奔走する。2人が繰り広げる激しい心理戦が大きな見どころだ。

主人公のレディントンを演じるのはジェームズ・スペイダー。映画『セックスと嘘とビデオテープ』、ドラマ『ボストン・リーガル』などで知られる男優だ。本作では、凶悪犯ながら知性と教養にあふれるレディントンを、愛情深い人間味あふれる人物として熱演。ゴールデン・グローブ賞ドラマ・シリーズ部門主演男優賞に2年連続ノミネートされた名演技を見せる。

エリザベスの夫トム役でシーズン5まで出演していたライアン・エッゴールドは、来日インタビューの際に、本作が世界中で人気の理由を3つ挙げてくれた。「第1はスペイダーの独特の雰囲気や存在感。彼のレディントンなしには成立しないシリーズだから。第2は、いい意味で視聴者の期待を裏切り続けるミステリーの要素があること。第3に、大局的に見ると、残忍で非道な悪人たちの世界と、自分の命をかけても愛する人を守り抜くという人間の純真な気持ちが交ざった物語であること。ただ悪いだけではなく、何かを守りたいという崇高さとの対比がベースにあるから、見応えのあるドラマになっているんだ」

40~60代の幅広い層から支持

『ブラックリスト シーズン6』ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

ロングヒットを続ける人気は、レンタルの動向にも表れている。TSUTAYAマーケティングカンパニー UX・MD部 映像レンタルの後藤信之氏によると、「レンタルユーザーの男女比は7対3で、40~60代にまんべんなく見られています。どの作品もシーズンを追うごとに視聴者数は下がるのですが、『ブラックリスト』の場合はその減り方がゆるいカーブなため、安定した視聴者数を見込めるロングセラーとなっています。脚本が秀逸で物語の展開が早く、次の回を見逃せなくなる点も現代の視聴者の好みにあっているようで、幅広い層を引きつけています」

全米では19年10月からシーズン7が放送中で、シーズン8の製作も決まっている。日本でもスーパー!ドラマTVで4月28日からシーズン7の初放送が始まる。ロングランの人気はまだまだ続きそうだ。

(日経エンタテインメント!小川仁志)

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