転職に逆風 コロナショックでも折れない「自分磨き」次世代リーダーの転職学 ミドル世代専門の転職コンサルタント 黒田真行

自らを活性化する対策に取り組む機会に

上記の視点をもとに、日常的な視点でできることはないかを考えてみると、たとえば以下のような自己活性化策があるのではないかと思います。

・異なる部署への異動を申請する

環境を変える大きなイベントの一つが、人事異動。社内に正式な異動願を出せる制度がある会社とそうでない会社があるかもしれませんが、経営者や現場のキーパーソンと事前にネゴシエーション(交渉)して、もし可能性があるのであればトライしてみるという選択はあるのではないでしょうか。会社の中で転職する感覚といってもいいかもしれません。

現実的には、過去にやったことがある業務や、これまでの業務が生かせる部署ということになると思いますが、場合によっては自分のキャリアにプラスになるのであれば、未経験部署にチャレンジすることも大きな学びの機会につながると思います。

・リバースメンタリング

会社でよくある「メンター制度」は、年長者であったりベテランが若手について指導する、心の支えになるといった制度ですが、それをリバースするので、若い人から年配者が技術を学ぶということがリバースメンタリングです。

それこそ交流サイト(SNS)を使いこなせない、ついていけないという人が若手に教えを乞うということもリバースメンタリングの一つです。余計なプライドを捨てて、若い人から学ぶと、いろいろなことに気づきます。

米ゼネラル・エレクトリック(GE)の最高経営責任者(CEO)だったジャック・ウェルチが十数年前に「若手社員の指導によってベテラン社員たちにインターネットを習得させる」という逆メンター制度(リバースメンタリング)を取り入れ、それが功を奏したことから広まったといわれています。

ソーシャルメディアやテクノロジー、最新トレンドについて、ベテラン世代にとって不得意なことを学ぶために、自ら若い世代の師匠をつくり、学ばせてもらうという体験は有効かもしれません。世代を超えて学ぶ姿勢は、これからのキャリアにとっては不可欠な要素なので、もし周囲にお願いできる人の心当たりがあれば、ぜひ勇気を出して声をかけてみてください。

不況によって厳しい雇用環境がやってきても、十分に変化に対応して戦っていける基礎体力と柔軟性を身につけて、自分らしいキャリアを構築していただければ幸いです。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

黒田真行
ルーセントドアーズ代表取締役。日本初の35歳以上専門の転職支援サービス「Career Release40」を運営。2019年、中高年のキャリア相談プラットフォーム「Can Will」開設。著書に『転職に向いている人 転職してはいけない人』、ほか。「Career Release40」 http://lucentdoors.co.jp/cr40/ 「Can Will」 https://canwill.jp/

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