社会人インターンで見極めたい「カルチャーフィット」

――社会人インターンとはどんな人たちで、どう関わっているのですか?

藪さん:当社のあらゆる部門・業務で社会人インターンの方々に携わっていただいていますが、一例をお話しします。私は以前は営業を担当していて、1年ほど前に営業部内にマーケティング部を設けるプロジェクトが持ち上がりました。そこで私が前職でつながりのあった、マーケティングに強い友人たちに声をかけたところ、社会人インターンとしてサポートに入ってくれたんです。彼らは企業に在籍していて、POLの業務を行うのは平日の終業後や土日。こうしてマーケティング部門は社会人インターンだけで立ち上げたんです。

この事例のように、社会人インターンの方々には「緊急ではないが、経営にとっての重要課題」に関わっていただいています。当社には「業務委託」のメンバーもいて、働き方は一見似ているんですが、業務委託の方には日常の運営に必要な「タスク」に近い仕事をお任せしていますので、そこに違いがあります。

社会人インターンの方々も、必ずしも当社への転職を前提としてはいません。彼らが本業を持ちながらPOLの事業に参画する理由は大きく2つあります。

1つは「POLのビジョンへの共感」、1つは「スキルアップです」。20代半ばから後半の人たちなどは、すでに自分のコアスキルを身に付けていますが、組織の枠内でしか新たなスキルを磨けないことに危機感を抱いている。そこでPOLで自分のキャリアを役立てつつ、自社では得られない知見やスキルを得たい、ということです。

なお、「スキルアップ」が主目的であっても、多少なりとも「ビジョンへの共感」があるところは共通していますね。

――社会人インターンを経て正社員としての入社を決意された方は、どんな理由が決め手となっているのでしょう?

藪さん:居心地の良さ。組織のカルチャーですね。当社のカルチャーは独自性が強いので、社会人インターンとして入っても、「合わない」と感じて辞めていく人ももちろんいます。

社会人インターンを経て転職する最大のメリットは、「カルチャーフィットを完全に見極められる」という点にあると思います。

そして採用する側から見ると、「経歴」だけでは計れない能力を知ることができます。私たちは事業スピードが速いスタートアップだけに、「柔軟性」や「吸収力」などを重視します。

その点、本業を持つ社会人インターンの場合、副業先の課題や業務のキャッチアップ、思考、アウトプット……という流れを短時間・短期サイクルでこなさなければなりません。そのためには、柔軟性や吸収力、さらにはメンタルのタフさ、ストレス耐性なども必要です。

そうした要素を持ち合わせている人材かどうかがわかるという点でも、「社会人インターンを経て採用」という流れは有意義だと感じています。

――社会人インターンの方がカルチャーフィット度合いを判断できるようにするために、業務以外での働きかけはしていますか?

藪さん:毎週金曜に行っている『BUMP FRIDAY』は、当社のカルチャーへの理解を深める機会になっていると思います。これは各部署がその週にあった「良かった出来事」を発表してシェアし、お互いに褒めたたえ合う場。この場での聞き手側の盛り上げ方がすごいので、はじめていらっしゃった方はよく驚かれます。発表者だけでなくみんなで会を作っている感じです。会社の全体像をつかむこともでき、そこからカルチャーを感じてもらえると思います。

実際に、社会人インターンを経てPOLに入社したのが星千桂子さんです。

星さんは大手生活用品メーカーでのバックオフィス、人材サービス企業の営業、ネット系スタートアップ企業の役員、ネット企業のITエンジニアなどを経て、2018年にPOLに参画。3カ月の社会人インターンを経て正式入社しました。

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営業、事業企画を経験して、エンジニアに転身