ソフトシェル素材でつくった白シャツは出張に最適
――ノースフェイスのかばんを通勤に使う人も多いですが、ビジネススタイルに向くものがあれば紹介してください。
高梨「イージーケアの白シャツはおすすめです。アウトドアではおなじみのソフトシェル素材で作りました。ハードシェルほどではありませんが防水性、通気性があり、伸びる、すぐ乾く、シワが付きにくい。これを着て出張にいくとシワを気にしなくていいですし、バスタブでじゃばじゃばと洗ってつるして乾かせば、そのまま着られるので、シャツを何枚も持っていかずに済みます」
石津「ノースフェイスのかばんはアウトドアの道具と同じで、実際に使う大きさとか重さの問題を考えてデザインされているから余計な機能をつけていないんだよね。ところでこのコートですが、着た感じはゴム引きコートに似ているけれど、軽くていいね。ビジネスでも遊びでも着られる。トレンチコートの代わりになりそうだ」
――ガジェットハンガーコートというそうです。この商品名はどういう意味でしょうか。
高梨「ハンガーとは格納庫のことです。左右に大型ポケットがついていて、都市生活者が日常の必需品を携帯するための収納があるというコンセプト。スマホ、サングラス、タブレット端末も入るくらいの収納力があります。このコートはアウトドアの機能を日常に転化させる目的でそろえた商品群『アーバン エクスプロージョン(都市の中での冒険や活動)』のラインアップのひとつです。ゴアテックスクロスを使っているので、防水性も透湿性もあって快適です」
――そういえば本家のノースフェイスはもうゴアテックスを使っていないと聞きました。
高梨「米国ではフューチャーライトという独自開発の素材を使うようになりました。いまゴアテックスを使ったノースフェイスは日本と韓国でしか売っていません」