大沢たかお 無理と思うことに人生のエネルギーを使う

日経エンタテインメント!

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映画『AI崩壊』の舞台は10年後の日本。全国民の個人情報と健康データを完全に管理しているAI(人工知能)は、人々の生活にとって必要不可欠なライフラインとなっていた。そんなAIが突如暴走し、年齢や年収、家族構成、病歴、犯罪歴などから人間の生きる価値を選別して殺戮(さつりく)を始める。国中を未曽有の大混乱に突き落とした犯人として疑いをかけられたのは、開発者である天才科学者・桐生浩介。国の英雄扱いされていた彼は一転、AIを暴走させたテロリストとして警察から追われる羽目になる。AIはなぜ暴走したのか。決死の逃亡劇は予想もしない方向へと進んでいく。

東京都出身。モデルを経て、1994年に俳優へ転身。2004年、『解夏』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞。主な代表作にドラマ『JIN-仁-』(09年)、映画『キングダム』(19年)など。18年のミュージカル『王様と私』ロンドン公演も高く評価された(写真:藤本和史 スタイリスト:黒田領 ヘアメイク:松本あきお)

『AI崩壊』は、興行収入24.1億円の大ヒットを記録した『22年目の告白-私が殺人犯です-』(2017年)の入江悠監督と日本テレビの北島直明プロデューサーが再び組んだサスペンス超大作だ。北島プロブューサーは主人公の桐生浩介役を、13年にカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された『藁の楯』でタッグを組んだ大沢たかおにオファーした。

「お話をいただいたときは、原作もないうえに脚本も出来上がっていない段階で、判断が難しかったんです。正直、AIをテーマに完全オリジナルで大作を作るなんて、大丈夫か? とも思いましたし。でも、そこが魅力でもありましたね。ちょっと無謀かもしれない作品に参加することが、僕にとってもいい挑戦になると考えました。

僕が演じる桐生は表舞台から離れてはいるけれども、科学者だから最新AIのことも当然分かってなくちゃいけない。

実際に2030年の日本がどうなっているかは想像するしかなくて、近未来を舞台にした設定で演じるのは本当に難しいと感じました(笑)。とはいえ、近未来のテクノロジーに翻弄されながらも何とか戦っている人間たちの話になっていると思います」

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