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U22
日経 クイズのとびら

2020/5/8

日経 クイズのとびら

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秋田高校クイズ研究同好会へのコメント

<U22編集チーム>

身体の一部という、文字通り、身近な題材ですので、解答者の知識量や立場にあまり左右されない設問です。慣用句に関する設問は早押しクイズの題材としては作りつくされている感もあります。あえてこの分野で新作にトライするところに心意気を感じます。

「鼻があぐらをかく」「木で鼻をくくる」「目から鼻に抜ける」という、3つの慣用句にはいずれも「動詞的表現」という共通点があります。ここに着目してまとめた作問意図はおもしろいです。

着目した動詞要素を際立たせるという意味では、「『あぐらをかく』『木でくくる』『目から抜ける』という、3つの慣用句に共通する、顔の部分はどこでしょう?」と、言葉を切り出してしまう手もあります。「慣用句で、」の前置きは、前のめりの押し方を呼び込みやすいですし、「あぐら」あたりで反応されてしまう可能性も少なからずあります。直感のみに頼った押しを避けるためには、わかりやすさをワントーンだけ落とすという選択肢もあるでしょう。

慣用句そのものではなく、語義に寄せるという考え方もあります。「弱みにつけこんで、思い通りに操る態度、つっけんどんで愛想がない様子、判断力に優れ、反応が素早い人。これら3つの意味を持つ慣用句に共通する、顔の部分はどこでしょう?」という具合です。(「弱みに~操る態度」は慣用句「鼻毛を読む」が指す意味)。一度こしらえた設問でも、さらに自分なりに作りかえてみるといっそう磨きがかかります。

「秋田高校クイズ研究同好会」は2年前に復活。昨年度までは愛好会だった。実は以前もあったらしいが、詳細は不明。MQLにも度々参戦している。会員は多くないし部費なんて存在しないが、それでもピンポンブーで懸命に活動中。クイズ界の陸の孤島・秋田県からお届けしました。

QUIREへのコメント

<U22編集チーム>

見慣れたテレビ番組の中にある、普段はあまり意識しない部分に着目していて、意外性が高い設問です。早押しクイズは、正誤判定をスムーズに進める必要があるため、固有名詞が正解ワードに選ばれやすいですが、あえてその「セオリー」に挑むチャレンジスピリットを歓迎したいです。

理由を尋ねる形式は割と珍しいのに加え、法廷画家という、やや特殊な仕事を尋ねていますので、「どんな答え方が求められているのか」については、解答者に親切なヒント提供があるとよいのではないでしょうか。

例えば「日本テレビのニュース番組にしばしば映る宮脇周作の人物画がスケッチ風の画風になっている理由は、写真撮影が許されない、どんな場所で描かれているからでしょう?(正解は『法廷、裁判所』)」とアレンジすれば、理由を尋ねる骨組みは保ちつつ、正解ワードを特定しやすくなります。

情報要素が多いので、2文に割ることも選択肢の一つです。「日本テレビのニュース番組にはしばしば画家・宮脇周作の描いた作品が映し出されます。これらの人物画で主な背景になっている、写真撮影が許されない場所は、どこでしょう?」といった構成も考えられるかもしれません。

秋田のクイズサークル「QUIRE」は2014年春に誕生しました。二十年選手から初めてクイズに触れた方まで、年齢も10代から50代まで、バラエティー豊かな面々で楽しくやっています。新規のご参加、ゲスト参加、いつでも歓迎。秋田でクイズしてみたい方はぜひ遊びに来てみてくださいね!

仙台二華クイズ研究同好会へのコメント

<廣海渉>

対談→鼎談の、よく見る「ですが問題」破りを試みようという頑張りは感じ取れました。ただ、「座談」は、「複数人が向かい合って話す」よりは「複数人が座って話す」のミーニングの方が強く、答えを聞いてもモヤモヤが残るので、対談・鼎談・座談の3フリ問題が早押しとして流行ることはないのかなと思いました。よく見る問題は、やっぱり流行るべくして流行っているんだなーということを改めて感じたそんな1問でした。

<U22編集チーム>

クイズの世界で広く知られた過去問(俗にいう「ベタ問」)から踏み出そうというアプローチは、クイズが内向きに閉じるのを防ぎます。類似した関係の対句的言葉を並べる「パラレル」構造の拡張を試みている点は、挑戦的な作問態度と映ります。

実際のところ、「座談」を定義するのは難しいですよね。国語辞書では「座って気楽に話し合う」といった、字面に沿った説明が多いです。本問の「何人かで向かい合って話す」という説明では、「歓談、懇談、雑談」なども不正解と決めつけにくいです。「談」の形式にとらわれずにいえば、「トーク、ディベート」あたりまで含まれそうです。言葉の定義を柱に作問する場合は、信頼度の高い国語辞書を複数、参照しておくと安全です。

座談は正解ワードに迎えにくいけれど、「談」を数に絡めた作問は、別のやり方でも拡張の余地があります。たとえば、「算数の問題です。対談プラス鼎談マイナス三者面談プラス立川談四楼、さて、人数は何人でしょう?」(2+3-3+1=3で、正解は「3人」)といった変化球も組み立てられます。

「仙台二華クイズ研究同好会」の設立1年目の今年度は、文化祭で幅広い層が楽しめる企画をしたり、ツイッターを活用して積極的に広報をしたりと、団体の知名度をあげるために尽力してきました。また、中学生と同じ校舎で学んでいる利点を活かし、中3も一緒に活動しています。クイズの輪を広げるような団体になっていけたらと思います。

作問に対する考え方は様々です。コメントはあくまで、それぞれの立場からの見方を示したものです。問題と解答は原則、応募いただいた形のまま掲載しています。

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