清野菜名「画面を飛び出す勢いで」 横浜流星とW主演

日経エンタテインメント!

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『3年A組』や『あなたの番です』(共に2019年)などの話題作が誕生し、視聴者が付いてきた日本テレビ系の日曜22時台のドラマ枠。1月期は読売テレビ(ytv)の制作となった。その第1弾となる『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』は、グレーゾーンで闇に消えていった事件の真実を、驚異的な身体能力を持つ謎の女・ミスパンダと、彼女を操る“飼育員さん”が忖度なく暴き、公開処刑していくシニカルミステリー。同枠で放送された『今日から俺は!!』(18年)でメインキャストを務めた清野菜名が、横浜流星と共にGP帯(19~23時)ドラマで初主演している。

1994年10月14日生まれ、愛知県出身。ティーン誌の専属モデルを卒業後、女優に。近年の出演作に『トットちゃん!』(17年)、朝ドラ『半分、青い。』(18年)、『やすらぎの刻~道』(放送中)など(写真:橋本勝美)

「お話をいただいたときは、『今日から俺は!!』と同じ枠にまた出演できることがとてもうれしかったです。でも『私が主演でいいのだろうか』とは正直、思っちゃいました。共演者の方々やスタッフみなさんの力を借りて、いい作品にしていきたいです。

今回は同一人物ではありますが、おとなしい性格の囲碁棋士のレンと、自由奔放なミスパンダという、ほぼ2役なんです。過去に体験したいろいろなものを抱えていたりと設定も複雑なので、どう表現していこうかとかなり考えました。

メイクの関係で、午前中はレン、午後はパンダという感じで同時進行で撮影しています。パンダのビジュアルは、『キック・アス』(10年)のヒット・ガール、キャラクターのぶっ飛び度は、『スーサイド・スクワッド』(16年)のハーレイ・クインに近いかも。キャラクターが180度違うので、切り替えるのが大変ということはないですね。

変身するのが楽しくて、自然とエンジンがかかる感じ。最初は、静かなレンのほうが演じやすいかなと思ったけど、コミカルではっちゃけるパンダのほうが、自分のなかでもアイデアがどんどん出てきて。レンの繊細な部分をどう表現するかは、課題でもあります。性格的には、ネガティブで保守的なほうを選んでしまうレンと重なる部分が多いんですけどね」

横浜さんとのシーンに期待

清野といえば園子温監督にアクションの能力を見込まれ、ヒロインに抜てきされた『TOKYO TRIBE』(14年)が出世作となった。今回は連ドラ主演の立場で、これまでに磨いてきたアクションを存分に発揮している。

「『今日俺』でもアクションはありましたが、新しい自分をお見せしたいです。パンダのシーンは、撮影の初日から手応えはありました。先日の撮影では『ネコっぽい』と言われましたが、動物的な部分を前面に出したアクションで、自分のスタイルに合ってるなって。立ち回りをつけてもらったら、あとは自分からどんどん動いて、今までにやったことのない技に挑戦したり、ダイナミックなアクロバットもやりたいです。

横浜(流星)さんもすごく動ける方なので、がっつりバディを組めるといいなと思っていました。お互いの相乗効果でカッコいいアクションになるようなシーンができるのもうれしいんです」

女優としての成長について聞くと、『やすらぎの郷』(17年)と放送中の『やすらぎの刻~道』(テレ朝系)での脚本家・倉本聰との出会いが大きかったと話す。

「倉本さんには、役作りの仕方を丁寧に教えてもらいました。倉本さんはキャラクター全員の履歴を、生まれた時から細かく考えているんですよね。私もレンについてはそれができるなと思って。深く今の役を掘って、全部吐き出せたらいいなと思っています。

私は毎回、これまでを超えたいと思っているんです。ドラマの内容も、闇に斬り込んで、手段を選ばず白黒をつけにいくスカッとするものですし、画面から飛び出すくらいの勢いで演じたいです」

『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』
清野菜名と横浜流星がダブル主演。驚異的な身体能力を持つミスパンダ(清野)と、彼女を操る“飼育員さん”であり、医学生の直輝(横浜)がバディとなり、世の中のグレーなまま消えていった事件の真相を大胆に暴く(放送中/日曜22時30分/ytv・日テレ系)

(ライター 松下光恵)

[日経エンタテインメント! 2020年2月号の記事を再構成]

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