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多様なメニューから「豚骨煮干中華蕎麦」を選びたい

同品のスープは丁寧に炊いた豚骨だしをたたえた寸胴に、大量の煮干しを直接注ぎ込む「シングルスープ」の手法を採用。

豚骨だしと魚介だしとを提供直前に丼で合わせる「Wスープ」の手法を採るよりも、シングルスープの手法を採ることで、豚の重厚なうま味・コクと、煮干しの華やかな香り・うま味とが、口の中でより緊密に一体化。味蕾(みらい)に触れた瞬間、上質な甘みでおのずとほほが落ちるのだ。

このスープに合わせる麺は自家製。「しっかりと圧延を掛けることで、食べ始めはもちろん、食べ終わりまで、ハリのある食感が維持できるよう工夫を凝らしています」(同店)。すすってみると、おのずと適量のスープが持ち上がり、口元へと運ばれていく。まさに、このスープにしてこの麺あり。オープンしたばかりとは思えない、完成度の高さだ。

「屋号の『萌芽』は草木の芽という意味を持つ言葉。ラーメン職人としてまだまだ未熟な私ですが、屋号に込めた思いを忘れず、お店と共に成長していければと思います」。

上々の滑り出しにおごることなく、兜(かぶと)の緒を引き締める店主。ニボラーシーンをけん引する旗手となる日が来るのも、そう遠くはなさそうだ。

「麺響万蕾」の「白醤油」

麺響万蕾(めんきょうばんらい)

<煮干し&貝で紡ぐ「白醤油(しょうゆ)」はバランス力の極致>

引き続き紹介するのは19年12月20日、新京成電鉄みのり台駅から徒歩2分弱という立地にオープンした「麺響万蕾」。

店主・高野氏はもともと、ラーメン店以外の飲食店に勤めていた、いわゆる異業種からの参入組。

「湘南に趣味のサーフィンをしに行った帰りに、偶然立ち寄ったお店のラーメンの味に感銘を受け、即座に弟子入りを申し込みました。そのお店が『渦雷』(神奈川県を代表する実力店の一つ)だったんです」。

その後、同店の店主・大西氏の下で地道に研さんを重ね、19年7月、松戸駅東口の居酒屋を、土日の昼間のみ間借り営業する形でラーメンの提供を開始。

当時から、既にハイクオリティーな1杯を紡ぎ出していたが、5カ月余りが経過した同年12月、「より本格的な設備を備えた好環境で、自らが理想とする味のラーメンを提供したい」と、満を持して一国一城の主に。修業先である「渦雷」へのオマージュを込めて、屋号を「万蕾」と名付けた。

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