一般の高校生では何から手を付けていいのかさっぱりわからないだろう。だから本気で海外大学進学を目指す場合、そのための専門の塾に通う場合も多い。しかし渋幕には蓄積されたノウハウがある。海外大学出願プロセスを支援するための専門のネーティブの進学カウンセラーもいる。そのアドバイスのもとTOEFL対策やSAT対策などを行うことができる。これは羨ましい環境だ。

エッセーライティングの指導をするネーティブの教員も複数いる。エッセーライティングは単なる英作文ではない。自分がどんな人間でありその大学で何をしたいのかを明確に主張できていないといけない。表面的な表現力や文章構成を練り直すだけでなく、自分との深い対話が必要だ。それをネーティブの教員たちがサポートしてくれる。

2019年10月5日にはエール大学の入試担当者が来校した=渋谷教育学園提供

ところで、海外の大学に進学する場合、どの程度の英語力や学力が必要なのか。日本の高校から海外の大学を目指すのはどれくらい現実的なことなのだろうか。「本校の場合、海外の大学ならどこでもいいという生徒はいませんし、私たちもそういう指導はしませんので、TOEFLにしてもSATにしてもハイスコアが求められます」と、同校の国際部長で英語科教諭の豊島幹雄さんは言う。

「帰国生であれば十分に最難関大学を狙える英語力を磨き上げることができますが、一般生が普通に英語の勉強をするだけでは難しい。TOEFLで100点以上を目指すとなると相当な努力が必要になります。一方、SATの数学に関しては満点を取る生徒がたくさんいます。また学校での成績が重視されますので、学校の普段の勉強をしっかりやっておくことは大前提です」(豊島さん)

海外大学志願者数は増える見込み

東大と海外大学の両方に合格して海外の大学を選ぶような生徒が毎年いる。海外大学を受ける生徒のほとんどは日本の大学も併願している。彼らは、毎日学校の授業に出て日本の大学受験に対応できる学力をつけながら、かつ、TOEFL対策やSAT対策、さらにはエッセーライティングの個別指導を受けていることになる。負荷は非常に大きい。それでも挑戦する。