1月ももう終わりですが、冬休みにゆっくりしすぎて崩れてしまった体形が元に戻らない……などという方はいらっしゃいませんか? 少し恰幅(かっぷく)がいい、くらいでしたら「できる男」の印象を損ねることはありませんが、「ゆるんだ」崩れ方では、どうしても「できる」印象にはなりません。ですから見た目を意識するビジネスエリートは定期的にジム通いをして、体形維持を怠らないのです。
そう言われても、そこまできちんとした運動習慣は難しい、という方だっているでしょう。であれば、日常生活で姿勢を意識することで「ゆるみ」をなくし、「できる男」のイメージをキープしませんか。試してほしい3つをお伝えします。これができると、初対面や待ち合わせのときも好感度が上がります。
その1.カッコ良い人とそうでない人の違いは「腹」
まず、気をつけていただきたいのは「腹に力を入れろ」ということです。「入れろ」にしたほうが、ぐっと力を入れる感じが出るので、あえてそう言わせていただきます。体形が少し気にかかる方は、ふだんからおなかに力を入れ、良い姿勢で過ごす習慣を身につけていただきたいのです。
私はもともとホテルの会社に就職しましたが、そこでトップエグゼクティブの雰囲気に感心し、その「違い」をよく観察しておりました。すると、印象はほんのちょっとの違いで変わるということがわかりました。
気づいたことの一つが、「エグゼクティブ」といった雰囲気を持った人は姿勢がいい、ということでした。それも、腹部に力を感じるのです。腹筋を使い、きちんと上体をまっすぐ支えている印象です。
残念なことに、その頃そういう印象のある方は日本人には少なく、力が抜けていて「腹部が決まってないな」という印象でした。腹部に力があるほうがキュッと締まって見え、カッコ良いのは確かです。頼りがいがある雰囲気にもなります。
加えて大事なことは、脂肪の燃焼具合です。弛緩(しかん)した状態よりも腹筋に力が入った状態のほうが当然ついた脂肪は燃焼しやすくなります。
腹筋を使っていないと、その分上体を腰が支えることになり腰に負担がかかります。その結果、背中が反って、その分腹部が前にせり出し、お尻は出っ張ったような形になります。こうなると、腰を必ず痛めます。そして、おなかには脂肪が乗りやすくなります。
おまけに、その状態でスーツのジャケットを羽織ると、妙におなかが出たスタイルの悪い人に見えてしまいますし、スーツ・サイズにも影響します。このように、必要以上におなかが出て見える人がいますので、気をつけてください。

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