X'mas・お年玉… 子供を駄目にしないお小遣いのあげ方
『お金に強い子どもの育て方』より
この時期は子供の金銭教育を行ういいチャンス
「スマホが欲しい」「ゲームを買って」……。日ごろ、子供からのおねだり攻撃を必死にかわしている親にとって、年末年始は悩ましい。祖父母、親戚などたくさんの大人からのクリスマスプレゼントやお年玉で、日頃のお金のしつけがついグダグダになりがち。そのあげく、1度遊んだだけのおもちゃが床に放りっぱなしなんてことにも。
親の願いは、子供が経済的にも精神的にも自立した大人になること。だからこそ無駄使いは駄目と教えたい。と同時にお金を生かすことにケチになってもほしくない。世の中にお金が回る仕組みを伝え、稼ぐ力も育てたい。なかなかの難題ですが、その答えはお金や経営や家計のプロ12人が実践しているマネー教育を公開している『お金に強い子どもの育て方』(日経マネー編、日経BP)の中にあります。早速いくつかのアイデアを紹介しましょう。
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毎月の家族会議で「今のわが家の家計」を包み隠さず公開しているのが、ファイナンシャルプランナーの横山光昭さん(48歳)です。著作の累計発行部数330万部という人気者。
23歳の長女から7歳の長男まで5女1男と横山さん夫婦の合計8人が集う家族会議で、親の給料、印税などの収入と、食費、光熱費、子供たちのスマホ代や塾代などの支出とをみんなで共有しています。その目的は「親も子も家計を担うパートナーだから。家計を通じて、生きたお金の使い方を伝えたいから」と横山さん。欲しいものがある子供は、家族会議の場で「なぜそれをみんなの家計で買うべきか」をプレゼンするのが決まり。みんなで意見を出し合い、全員が納得して結論を出す方式です。
横山家のお金のルールは3つだけ