定年の日に固まらない 人事変革に勝つ社員5つの行動20代から考える出世戦略(74)

災害対策に学ぶ人事対策

アマンダ・リプリー氏は、大災害においても生き残った人たちの行動を5つ定義しています。その定義を人事にあてはめてみると、私たちが取るべき行動のヒントになりそうです。

もとの言葉そのままではなく、人事に置き換えやすいように言い換えてみたものが次の5つです。

(1)ポジティブな態度

まず変化に対して、ポジティブであることは必須条件です。変化の理由をあげつらねて否定したり、環境変化を悲観的にとらえてしまっては、行動に移ることができません。

(2)十分な知識

会社の中の人事は、学習すれば必ず理解できるものです。そのための説明書もたくさん出ています。ぜひしっかりと学びましょう。

(3)不安のコントロール

貯金が少なかったり、しっかりした能力や経験を蓄積していなければ、不安が勝ることもあります。アマンダ・リプリー氏は、災害に会ったときの不安に対処するために、しっかりと深呼吸しようと言います。それは状況を客観視するための一呼吸でもあります。

(4)行動の身軽さ

一旦行動すべきと考えたのなら、すぐに行動しましょう。いつかやろう、誰かと一緒にやろう、と考えていてはいつまでもできなかったり、あるいは間違った方向に進むかもしれません。

(5)事前準備としての訓練

訓練はシミュレーションと置き換えましょう。そして自分自身のキャリアとしてのシミュレーションとは、実際に行動した人の声を聞くことです。年齢にかかわらず、行動した人の言葉に耳を傾けましょう。

私たちの前にある変化は、寿命が延び、働く期間が伸びた人生100年時代のようなわかりやすいものだけではありません。

普通に働いていると見えづらいのですが、確実に進むであろう変化は、ジョブ型雇用の拡大です。新卒で入った会社で定年まで大過なく過ごす、というメンバーシップ型の雇用はどんどん減少しています。そして、その時その時の仕事と能力とをマッチングさせる、ジョブ型雇用が拡大してゆきます。

そのような変化をうまく乗り越えるためにも、まずは変化をポジティブにとらえるところから始めましょう。

平康慶浩
セレクションアンドバリエーション代表取締役、人事コンサルタント。1969年大阪生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。アクセンチュア、日本総合研究所をへて、2012年から現職。大企業から中小企業まで130社以上の人事評価制度改革に携わる。高度人材養成機構理事リーダーシップ開発センター長。

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