定年の日に固まらない 人事変革に勝つ社員5つの行動20代から考える出世戦略(74)

そしてその後、人は周囲の行動に従順になります。たとえば「外に出ずにそのままでいよう」と誰かが言い出すと、多くの人がそれに盲目的に従ってしまいます。自分で判断して、大変なことが起きたから逃げなければ! と行動できる人は、実はとても少ないのです。

このような「現状否認」「思考停止」「強い意見への従順化」は、会社の人事でもひんぱんに見られる現象です。

定年日に「固まる」人たち

最近の人事の仕組みでは、60歳で会社を定年になっても、本人が希望しさえすれば会社に残ることができます。だから生活が保障されて安心だ、と思う人がいるかもしれません。

しかし実際に定年後に会社に残っている人たちの大半は、つねに愚痴を言います。なぜなら、20%~40%も給与が下がることがあたりまえだからです。また、給与が下がるだけでなく、賞与も激減します。再雇用者を賞与の支給対象外とする会社も多いのです。

だから年収でいえば半減することも珍しくありません。

皆さんがある日を境に年収を半分にされてしまったら、どのような気持ちになるでしょう。いや、気持ちよりもまずは生活を維持することができるでしょうか。けれども、その手前の年齢の方々は、驚くほどこの事実を認めません。

むしろ定年後に再雇用されている上司に対して「あの人たちが残っているから仕事がやりにくくて仕方がない」とか「能力が衰えているんだからさっさと引退してほしい」などの不満を口にします。そして定年のその日に示された再雇用条件書を見て、固まる、のです。

そのあとは、会社に従順に、適度に働き適度に給与を受け取るようになる方が大半です。そして愚痴を言うのですが、年下世代にはその言葉は届きません。

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