生き残る術に長ける

恐竜が地球上から姿を消す白亜紀末の大量絶滅を生き長らえた哺乳類。我々の祖先は、ネズミのような歯をもつ夜行性の小さな生物だったと考えられています。現代のネズミも、生き残る力は大したものです。

米国の砂漠に生息するカンガルーネズミは、天敵の毒ヘビからジャンプして逃れますが、実際にはバネのような強靭な脚を使って空中でヘビを蹴ります。まるで忍者のような身のこなしです(19年後半の人気動画・写真記事にもランクインしました)。

華麗なジャンプに空中キック ヘビの襲撃にネズミ反撃

そして現在確認されている標高6200mという世界で一番高い場所に棲む哺乳類もネズミでした。しかもこのネズミ、低地にも生息するネズミです。その活動範囲の広さは想像以上です。

海抜6200m 哺乳類で世界一高い場所にすむネズミ

私たちと同じ哺乳類であるネズミは、もちろん子どもへの愛情もたっぷりです。それを示すのがこの動画。わが子をヘビにさらわれた母ネズミが、猛然とヘビに挑みます。ヘビも母親の勢いに気おされたのか、くわえていた子ネズミを放り出し、ヘビだけに「ほうほうの体」で草むらへと逃げて行きました。母の愛を映像で確認ください。

母親ネズミが必死の猛攻 ヘビから我が子を救う

ネズミが教えてくれる睡眠の秘密

ところで、寝正月でちょっと自己嫌悪気味という方がいるかもしれません。でも、そんなことはないとネズミが教えてくれました。寝るのは代謝の良さの表れなんです。

NIKKEI STYLEでも人気の睡眠連載を執筆いただいている三島和夫先生によれば、ゾウとネズミの睡眠を比べると、実際に長く眠っているのは意外にもネズミだといいます。これはゾウよりもネズミのほうが基礎代謝の割合が大きいため。たくさん寝ることでエネルギーを貯めこんでいるのですね。ということで、読者の皆さんも、もう少し寝正月を満喫したほうが、休み明けが快調なのかもしれませんね。

体重あたりの酸素消費量と睡眠時間の関係。ZepelinとRechrschaffenらのデータから三島和夫氏が作成(イラスト:三島由美子)

ゾウとネズミ、よく寝るのは…睡眠時間は「燃費」次第

いかがだったでしょうか。今年もナショジオは、皆さんの好奇心を刺激する記事を提供していきます。改めまして、ネズミともども本年もナショナル ジオグラフィック日本版を、よろしくお願いいたします!

(文 編集部、日経ナショナル ジオグラフィック社)