人体から宇宙まで 19年のびっくり科学ニュース10選

日経ナショナル ジオグラフィック社

第4位 巨大ブラックホール、一般相対論を証明 天の川銀河で

S0-2という恒星は、銀河系の中心にある超大質量ブラックホール「いて座A*」に非常に近いところを通る。この図では、ブラックホールは時空にあいた底なしの穴として描かれている(ILLUSTRATION BY NICOLE R. FULLER, NATIONAL SCIENCE FOUNDATION)

19年4月、人類は初めてブラックホールを画像で見ることができました。世界中の天文学者が協力して成し遂げた偉業です。ブラックホールに関係するニュースは、1年を通じて人気がありました。第9位にもブラックホールに関連する記事が入りました。

第5位 世界を20分駆け巡った謎の地震 ついに原因が解明

2018年5月以来、マヨット島付近で群発地震が発生していた。写真は、マヨット島すぐ東にあるシシウア・ムブジ島。この島の北東に、群発地震の震源地と新しい海底火山があることが、最新の研究で明らかになった(PHOTOGRAPH BY HEMIS / ALAMY)

世にも奇妙な地震ミステリーが、読者の関心を集めました。18年11月に、世界中を20分揺らし続けた謎の地震がありました。この地震は、周期があまりに長いため、揺れを感じた人はいませんでした。そして、震源がどこなのかも、当時は特定できませんでした。ようやく今年に入って、科学者たちを悩ませた地震の正体が判明したのです。

第6位 人は年間何万ものプラスチック片を摂取 ボトル水にも

プラスチックは、食料生産のあらゆる場面で使われている。写真のカメルーンの農園では、バナナに傷が付くのを防ぐためポリ袋をかぶせている(PHOTOGRAPH BY UNIVERSAL IMAGES GROUP, GETTY IMAGES)

第1位の「永遠の化学物質」同様、私たちの健康に関係する可能性がある話題です。海洋プラスチック汚染がニュースで取り上げることが増えましたが、私たちが日頃食べている食品に既にマイクロプラスチックが入っており、その量は計算上、数万あってもおかしくないといいます。そして空気中のほこりにまで、マイクロプラスチックが含まれていることが指摘されています。

第7位以降の記事も、宇宙に関する記事が人気でした。19年は宇宙イヤーだったのかもしれませんね。

第7位 月の裏側の地下に謎の超巨大物体 盆地形成に関係?

第8位 9億年前のブラックホールと中性子星合体 宇宙に反響

第9位 克明に分かった恐竜最後の日 小惑星衝突の一部始終

第10位 星間物質は摂氏3万度 ボイジャーが太陽圏越え観測

あなたが読んだ記事はラインクインしていたでしょうか? 2020年は、どんな科学ニュースが登場するか楽しみです。私たちの暮らしをより良く変える研究成果を期待したいと思います。今年もありがとうございました。20年もナショナル ジオグラフィック日本版にご期待ください。

(編集部、日経ナショナル ジオグラフィック社)

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