「校則より自主自律」の気風 金大高で鍛えた決断力平岡昭良・日本ユニシス社長(下)

平岡昭良・日本ユニシス社長
平岡昭良・日本ユニシス社長

大型バイクにまたがり、仲間と駆け巡った日本ユニシス・平岡昭良社長の高校時代。母校の金沢大学付属高校(金沢市)は学生を規則で縛らず、自主性を尊重する教育が徹底されていた。学校生活も進路も「自分のことは自分で決める」という経験が、経営者となってから、不確実な世界で迷いながらも決断を下していく力を養った。

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「校則を作られたら恥」。これが先輩の教えだった。

自主自律の精神の中、校則を意識したことはありません。ただ、先輩からは「校則を作られたらその世代の恥だ」という教えは受け継いできました。羽目を外して遊んでも、新たなルールや禁止事項が生まれるまでやり過ぎてはいけないと。私もバイクなどで遊びながらも自己規制のギリギリのラインを意識していました。

授業も先生が生徒に教えるというやり方ではなく、考えさせるものなので非常に面白かったですね。英語の教科書は小説なんですよ。アメリカの独立戦争の物語などを取り上げ、英語と同時に歴史を学ぶんですね。「文法なんかは自分で学べばいい」という、そんな授業が多かったです。

興味が湧かないとき、別の科目の勉強をしていても何もいわれませんでした。物理の授業中にほかの勉強をしていて、先生にもそれがばれているはずなんですが、授業終わりに「平岡、勉強ははかどったか」と聞いてくるような先生でしたからね。皮肉なことに、大学受験では物理で受けることになるんですが(笑)。

室生犀星が作詞した校歌を今でも折に触れて思い出す。

高校はバンカラの雰囲気が色濃かったです。印象深いのが夏に運動場でやるキャンプファイア。そこで、みんなで金沢大学の寮歌を歌うんですよ。金沢大学は旧制四校で、旧制高校で作られた寮歌があるんです。「北の都」などを歌うんですが、大学は医学部に行って医者になるような面々が肩を組んで歌って、まさにバンカラですね。

金沢大付属高校の校歌もよく歌いました。金沢出身の小説家・詩人である室生犀星の作詞なんですよ。最後の3番目の「学びて去らばふり顧(かえ)れ」という歌詞が印象的ですね。卒業してもその時代を折に触れて振り返るという意味で、やはりとても良い歌詞ですね。

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