肩書は名乗った者勝ち フリーランスの自己演出3カ条フリーランスの仕事術(3) メディアアーティスト 市原えつこ

メディアアーティストの市原えつこさん。事務所などには所属せず、セルフマネジメントで活動する(写真:Yves Krier)
メディアアーティストの市原えつこさん。事務所などには所属せず、セルフマネジメントで活動する(写真:Yves Krier)

次代を担う旗手たちは何を感じ、何を考えるのか――。日本経済新聞社が運営する投稿プラットフォーム「COMEMO」から、イチオシの「キーオピニオンリーダー」が執筆したビジネスパーソンにも役立つ記事を紹介します。大手ネット企業を経て独立したメディアアーティストの市原えつこさんによる「フリーランスの仕事術」、第3回のテーマは「セルフマネジメント」です。

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私は基本的に事務所などに所属せず、セルフマネジメント、セルフプロデュースでずっと活動しています。会社員の頃に副業で作家活動をやっているときを含め、見よう見まねで自分の活動を発信していたら、だんだん仕事依頼がくるようになりました。今回は「プロとして活動しているわけではないけど、自分が好きでやっていることを発信して仕事につなげていきたい」という段階でのセルフマネジメントの基本のようなことをまとめてみました。

今の時代、自分を「商品」として見せるツールや手段はいろいろあるので、使わない手はないという話です。学生さんのケース、会社員の副業でやっているケースなど、いろいろな場合があると思いますが、最低限やっておくと良いことは3つくらいです。

個人で何らかの活動を発信する際にまずやらなければいけないことは、対外的に自分をなにかしら「定義すること」です。個人で活動していくにあたり頻繁に必要になってくるのが「肩書」です。「学生」や「会社員」以外に、自分をどう定義すればいいか、地味に頭を悩ませるものだと思います。

肩書は「名乗ったもん勝ち」

例えば医師や弁護士などのように、免許が必要なものを素人が名乗ることはまずいですが、そうでなければ「名乗ったもん勝ち」「なりきったもん勝ち」な側面はかなりあると思います。名乗ることで自分にプレッシャーがかかり、客観的な実績も後からついてくるからです。

「映像を作ることが好きです」「文章を書くことが趣味です」よりも「映像作家です」「ライターです」のほうが、圧倒的に仕事を頼みたくなりますよね。今は、具体的に仕事に結びつけることを想定していない活動だったとしても、思いも寄らないチャンスが巡ってくるかもしれませんから、今の所属とは別の「肩書」を作っておくことはおすすめです。

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