ミドルの転職最大の壁 「嫁ブロック」は3タイプある経営者JP社長 井上和幸

擬似「嫁ブロック」=自分の逃げ

「嫁ブロック」には、良い「嫁ブロック」と悪しき「嫁ブロック」があることをご紹介しました。実はもうひとつ、擬似「嫁ブロック」が存在しています。

C社から採用内定が出て、先方の人事部長から「●月●日までに回答いただけますか」。「いや、実は、妻に反対されていまして。もう少し先までお時間を頂戴できますでしょうか」

私たちエージェントが仲立ちをしている選考でも、時折こうした相談を転職希望者から受けます。もちろん、先にご紹介した通りのパートナーからの懸念、反対が出ていることが理由であることもあります。

その一方で、実は自分が迷っていたり、不安に思っていて決めきれなかったりという状況を、「嫁ブロック」のせいにしているというケースもままあります。これはいただけませんね。非常に情けない行為だと思います。第一、家族やパートナーにも失礼です。

新卒、第二新卒ならいざ知らず(だから彼ら世代がうそのエクスキューズを使ってよいということはありませんが)、社会経験も十分、組織上も相応以上の責任のある立場であるミドルやシニアが、こうした手段をとる時点で、私はその人はマネジメント職失格だと思います。

自分が迷っているなら、そう言えばよいでしょう。本稿の結論を申し上げれば、家族やパートナーの意見を聞き、協議し、検討するとしても、最終的に意思決定するのは自分自身以外にはありません。

仮にその最終意思決定を他人に預けているとしたら、その時点でリーダー失格です。そもそもの転職活動、自身の仕事価値観やキャリア観を見直すべきでしょう。

もしあなたが転職活動の最終意思決定場面で「嫁ブロック」に遭遇したら、次の2つをご確認ください。

・あなたが生き生きと働ける場にいることでしか、パートナーや家族の幸せはなし得ない

・最終的な意思決定をするのは、パートナーでも人材エージェントでもなく、あなた自身である

この原理原則をしっかりパートナーと共有し、明るい未来のライフプランのための一歩を進めてください。

※「次世代リーダーの転職学」は金曜掲載です。この連載は3人が交代で執筆します。

井上和幸
経営者JP社長兼CEO。早大卒、リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職後、リクルート・エックス(現リクルートエグゼクティブエージェント)のマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立。「社長になる人の条件」(日本実業出版社)、「ずるいマネジメント」(SBクリエイティブ)など著書多数。

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