コンサート動員力、1位は嵐 星野源と米津玄師が躍進

日経エンタテインメント!

デビュー3年以内の若手アーティストたちの活躍も目を見張るものがある。昨年日本デビューした韓国発の13人組SEVENTEENは、昨年に続き2度目となるアリーナツアーを開催し、昨年の44位から14位へ急上昇。動員力は19万人から44万人へと急伸した。TWICE(17年デビュー)も初となる東京、大阪、名古屋でのドームツアーなどで39万人となり、昨年の50位から19位へと順位を上げている。昨年デビューのKing & Prince(21位)は、今年もアリーナツアーを実施、7都市32公演を行い、昨年より動員力が約10万人アップした。トップ50に初登場したのは、LDH所属で、17年にデビューした16人組男性グループのTHE RAMPAGE(24位)。初となるアリーナツアーで全国13会場を回った。

なお、惜しくもトップ50には入らなかったが、9月にメットライフドーム2デイズ公演を行い、15万人の動員力を記録したのは、ネット発の6人組の音楽ユニット・すとろべりーぷりんす。CDに関しては今年7月に初のフルアルバムをリリースした程度にもかかわらず、既にドームアーティストとなっている。

未デビューでランクインも

近年はコンサートの売り上げがCDなどのパッケージの売り上げを上回るようになった。ストリーミングの普及もあって、そもそもCDという形にこだわらないアーティストも出始めてきている。

2019年1月1日~9月29日までの間にリリースしたCDシングル(S)もしくはアルバム(A)のうち、セールスが最も大きかった作品を「タイトル」、累計枚数を「セールス」として記載。調査期間は2018年12月31日~2019年9月29日(サウンドスキャン調べ)

表は、コンサート動員力トップ10のアーティストが、19年にリリースしたシングルもしくはアルバムで、最もセールスが大きかったものを記載している。100万枚を超えているのは、ベストアルバム『5×20 All the BEST!! 1999-2019』がダブルミリオンを達成した嵐と、23枚目シングル『Sing Out!』が129万枚を記録した乃木坂46の2組のみだ。

CDの売り上げは必ずしもアーティストパワーに結びつかない時代に突入しており、AAAは2.5万枚のセールスながら73万人の動員力を誇っている。そして4位に入ったサザンオールスターズのように、今年CDをリリースしていないアーティストも多数いる(最新リリースは、18年のアルバム『海のOh,Yeah!!』)。また49位に入ったジャニーズJr.のSixTONESに至っては、CDデビューはまだしておらず、来年1月の予定だ。

まさに日本の音楽業界のビジネス構造が変わってきていることが見て取れる結果となった。

【調査基準】
●2019年1月1日~12月31日までの、主要アーティストの単独公演をピックアップ。各会場のチケットが完売したと仮定し、弊誌が設定した収容人数を合計して、「コンサート動員力」とした。
●上記期間に開かれる有料の国内単独歌唱公演が対象。複数アーティストが出演する公演(ゲスト・前座は除く)やフェス、握手会、学園祭などは対象外とした。
●歌唱がメインのファンクラブイベント(有料)はカウントする。
●「めざましライブ」のようなパスポート付きのコンサートはカウントの対象としない。
●台風などでキャンセルとなった公演はカウントから外した。
●10月中旬時点で公式発表されていない公演は含まない。

(ライター 中桐基善)

[日経エンタテインメント! 2019年12月号の記事を再構成]

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