高齢者のパソコンやゲーム 認知症予防に役立つ可能性

日経Gooday

次に、各活動の「頻度」とMCIリスクの関係を年齢群別に検討しました。高齢期では、毎日読書をし、週に5~6回から毎日コンピュータを操作し、頻繁すぎない社会参加またはハンドクラフト、そして、高頻度または低頻度のゲームが、MCI発症リスクの低下と関係することが示されました(表2)。

同様に中年期では、週に5~6回から毎日コンピュータを操作すること、低頻度の社会参加またはハンドクラフト、あらゆる頻度のゲームが、70歳以降のMCI発症リスクの低下に関係することが示されました(表3)。

施設などに入所していない高齢者を対象とした今回の研究で、特に高齢期に脳を刺激する活動をより多く行うことが、MCI発症リスクの低下に関係することが明らかになりました。いずれの活動も容易に開始でき、工夫すれば安価に行えます。既に高齢者の仲間入りをしていても、こうした活動を始めれば、認知機能の維持において利益が得られる可能性がありそうです。

論文は、Neurology誌2019年8月6日号に掲載されています[注1]

[注1]Krell-Roesch J, et al. Neurology. 2019 Aug 6;93(6):e548-e558.

大西淳子
医学ジャーナリスト。筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。

[日経Gooday2019年11月6日付記事を再構成]

医療・健康に関する確かな情報をお届けする有料会員制WEBマガジン!

『日経Gooday』(日本経済新聞社、日経BP社)は、医療・健康に関する確かな情報を「WEBマガジン」でお届けするほか、電話1本で体の不安にお答えする「電話相談24」や信頼できる名医・専門家をご紹介するサービス「ベストドクターズ(R)」も提供。無料でお読みいただける記事やコラムもたくさんご用意しております!ぜひ、お気軽にサイトにお越しください。


ウェルエイジング 健康で豊かな人生のヒント
注目記事
ウェルエイジング 健康で豊かな人生のヒント