ブルーオーシャンはどこか 専門家が示す100のヒント八重洲ブックセンター本店

1階入り口のメインの平台で、他の未来予測本や業界地図と並べて展示する(八重洲ブックセンター本店)
1階入り口のメインの平台で、他の未来予測本や業界地図と並べて展示する(八重洲ブックセンター本店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測している八重洲ブックセンター本店だ。この秋のビジネス書売り場は大型のヒット本こそ出ていないものの、ビジネススキル系、生き方・働き方系、投資系など様々なタイプの売れ筋でにぎわっている。そんな中、書店員が注目するのは、ブルーオーシャンをキーワードにした目先の変わった未来予測本だった。

専門雑誌の記者OBらがピックアップ

その本は日経BP総研編著『ビジネスを変える100のブルーオーシャン』(日経BP)。編著者の日経BP総研は、日経BPの専門雑誌の記者ら編集出身者を中心に80人の研究員・コンサルタントが集うリサーチ&コンサルティング集団。2019年1月に「100のブルーオーシャン」と名づけたリサーチ活動を始めた。本書はその成果をまとめた一冊。2030年に向けて新たに生まれ、大きく伸びる市場を100件、ピックアップしたのが中身だ。副題には「日経BP総研2030展望」とある。

安達功・同総研所長は序文で「百件を見渡すと産業と企業をめぐる状況が大きく変化していることが分かります」と記す。その変化は大きく5つの構造変化の潮流に乗っているという。「生存からQoL(クオリティ・オブ・ライフ)へ」「有形から無形資産へ」「クローズからオープンへ」「資源無限から有限へ」「テクノロジー集中から偏在へ」の5つだ。この潮流を意識しながら、100のブルーオーシャン市場を領域別に6つの章に分けて紹介していく。

市場規模の目安も示す

1つ目の領域は「健康・食・QoL」。「生存からQoLへ」の潮流に沿った領域で、「未病」対策、フードテック、終活総合サービスといった項目が並ぶ。既に市場が立ち上がり始めたものも含まれるが、たとえばアグリツーリズムでは、現在500億~千億円の市場が5年以内に1.5倍に拡大するなどの市場予測が示され、市場の概要と攻略のポイントも示される。市場規模の目安の数字が半ページサイズに大書された項目もあり、ブルーオーシャンへの期待をかき立てる。

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