「石器ラーメン」の店内。ランチタイムを中心に行列もできる

アイデアが固まると開発チームはオリジナルの器を作るため、すぐさま韓国に飛んだ。「ソウルの近くに石器工場が立ち並ぶ町があるんです。はしから電話をかけまくって、なんとなく英語が通じたところにアポを取りました。通訳をお願いするため、ネットで現地のガイドさんも探したんです。難しい話じゃないからと、お願いしたのは観光ガイドさん。工場にラーメン丼を持っていき、これを石で作りたいと話したら『大丈夫です』と言ってくれた。帰国して1、2週間後にはサンプルが送られてきました」と、吉岡さんは怒とうの日々を振り返る。

一方、いつまでもスープが熱いということは、食べている間も器の中で調理が進むということ。そこで、最後までおいしく食べられるよう麺やスープを工夫した。麺は、食べ終わるまで伸びないよう太麺とし、加水率を調整。さらに、最適なコシとするため製麺機に通す回数を何度も変え試作したという。同店の基本的なスープの味は「豚骨醤油」。こちらは、味を感じにくい熱々スープでもうまさがしっかり味わえるよう、何種類ものしょうゆで試作を重ねたそうだ。

一番人気の「石器ラーメン」に無料のモヤシの「大盛」を追加してみた。ラーメンが運ばれてくると、「普通の『石器ラーメン』だと、実はモヤシは見えないんですよ」と吉岡さんが言う。器が熱いので、麺が直に接していると「焼き麺」になってしまうため、麺の下にモヤシを敷いているからだ。

ラーメンは、直接器から食べるとやけどしそうに熱いので、添えられた小ぶりの器に麺やスープを移しながら食べる。試食しようとすると、脇から吉岡さんが「一番熱いのはホウレンソウなんで、気を付けてくださいね」と一言。野菜がそんなに熱くなるなんてと不思議に思ったが、スープをたっぷり含むため、これが意外なほど熱々になるのだ。

「マンモスラーメン」(830円・税込み)

さて、マイルドな味の「石器ラーメン」以外のメニューは、パンチの効いた辛いラーメンがずらり。

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