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人気の外貨建て保険は本当にお得? 保険会社に裏事情

知って得するお金のギモン

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NIKKEI STYLE

日経ウーマン

外貨建ての貯蓄型保険が売れています。「すすめられて入った」という声を聞くようになりました。結論からいうと、私は外貨建て保険をおすすめしません。一時払いでも、積み立てでも、死亡保障が付いていても、です。理由の解説の前に、そもそもなぜ「外貨建て」の保険が売れているのか、背景を見てみます。

貯蓄型保険の収益を左右するのは、契約時の金利。高金利時の加入なら「お宝保険」ですが、今のマイナス金利ではお金はあまり増えず、魅力はゼロです。

保険会社も円建て保険を売るともうからないので、米ドルや豪ドル建ての貯蓄型保険の販売を強化するように。現状、外貨建て保険が売れているのは、保険会社の事情によるものなのです。

手数料が高く、保険の仕組みも複雑

さて、私が外貨建て保険をおすすめしない理由は主に3つ。1つ目は、保険を販売する銀行や保険代理店に対し、保険会社が払う手数料が高いこと。金融庁の報告書によると、保険会社が銀行に支払う外貨建て一時払い生命保険の手数料率は、平均で約7%(2015年度上期)。投資信託の購入時手数料が平均2%強であるのと比べ、高すぎです。また、その手数料は契約者の保険料から充てるので、その分、保険の収益性が落ちます。

お金を増やそうと思ったとき、手数料(コスト)はできる限り低いものを選ぶのが鉄則、であることを忘れてはいけません。

2つ目は流動性が低いこと。保険会社は、販売会社に支払った手数料を運用による収益から回収します。手数料が高いと、回収するのに長い期間が必要なので、契約後10年くらいの間に解約すると、契約者に高いペナルティーがかけられる仕組みです。早期に解約すると解約返戻金の元本割れは避けられません。

20~30代の働く女性はこれから結婚、出産、マイホーム購入とお金がかかるライフイベントが目白押し。そもそも流動性の低い商品は、不向きなのです。

3つ目は、為替変動リスクがあること。満期を迎えたときに円高であれば、外貨建てでの運用収益があったとしても、円ベースでは元本割れの可能性があります。元本割れにならなくても、契約当初に想定していた利回りは見込めず、「ほとんどもうからなかった」という事態は十分にあり得ます。

なかには、「満期を迎えたときに円高であれば、外貨ベースのまま円安になるまで預かる」という特約を付けられる商品もありますが、一部です。円高で損をするリスクは、契約者が引き受けることになります。

リスクに見合ったリターンは期待しにくい

このように、外貨建て保険の仕組みは複雑。また、アメリカとオーストラリアの金利は、日本に比べれば高いですが、為替変動リスクをカバーするほどの高金利ではありません。つまり、リスクに見合ったリターンは期待しにくいということです。

契約済みの人へのアドバイスもしましょう。保険料一時払いなら、保険証券で外貨ベースでの解約返戻金の推移をチェックし、解約ペナルティーがかからない時期を知ります。そして、為替レートに関心を持ちましょう。加入時よりも為替が大きく円安になれば、解約しても元本割れしないこともあります。

月払いの契約なら、「払い済み」といって保険料の支払いを止めてしまう方法もあります。円安になるのを待って解約すれば、大きな損は避けられます。

お金をためるなら定期預金、増やすなら投資信託の積み立て。それらを上手に組み合わせて、賢く資産形成しましょう。

今月の回答者

深田晶恵さん
ファイナンシャルプランナー。株式会社生活設計塾クルー取締役。外資系電機メーカー勤務を経て、1996年にFPに転身。現在は、特定の金融商品を販売しない独立系FP会社生活設計塾クルーのメンバーとしてコンサルティング業務を行うほか、雑誌等の原稿執筆、講演などを手がける。近著は「サラリーマンのための『手取り』が増えるワザ65」(ダイヤモンド社)

[日経ウーマン 2019年11月号の記事を再構成]

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