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磯村勇斗 何番手か気にしない、変幻自在に立ち向かう

日経エンタテインメント!

2019/10/7

2017年にNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)『ひよっこ』に出演。ヒロインのみね子(有村架純)と結婚する見習いコックのヒデを好演し、多くの人に知られる存在となったのが磯村勇斗だ。

1992年9月11日生まれ、静岡県出身。2014年から本格的に俳優活動を開始。8~9月には根本宗子作・演出のミュージカル『プレイハウス』で主演した。10月11日スタートの連ドラ『時効警察はじめました』に出演。『ミライ☆モンスター』(フジ系)準レギュラー(写真:藤本和史)

『ひよっこ』放送後に作品数が増え、18年は『ういらぶ。』や『春待つ僕ら』などの青春映画のほか、『SUITS/スーツ』『今日から俺は!!』など3本の連ドラに起用。今年に入ってからも、小悪魔的な魅力で恋人を翻弄するキャラクターにふんした『きのう何食べた?』や、物語終盤のキーパーソンとして登場した『インハンド』など連ドラ出演が続き、勢いに乗っている。

「今振り返っても、『ひよっこ』の存在は大きかったですね。業界の方も含め、いろいろな方に知っていただけました。朝ドラのオーディションを受けたのは2回目だったんです。紙1枚で台本をいただくんですけど、最後の掛け合いのところに『アドリブ』って書いてあって。そういうのは初めてだったから、すごく印象に残っています。緊張するよりは、『僕を見てください』という気持ちでいたほうがいいと思ったので、楽しみながらやりました。何を言おうかって考えるより、相手がどう返してくるかなとか、生のやりとりで反応することを大切にしながら。

実際の現場もとても勉強になりましたね。ヒデは誠実で真面目な努力家なので、そこはブレずに、真っすぐに演じようと取り組みました。演出の黒崎博さんはお芝居の奥深くを見る方。いかに僕本人が感じて、セリフに気持ちを乗せられるかを見ているので、嘘がつけないというか。何度もやり直したり、『それ、本気で思ってないよね』みたいなダメ出しもたくさんいただきました」

話を聞いていると、演じることに真摯に向き合う姿勢が伝わってくる。子どもの頃から目立ちたがり屋で、次第に俳優業に興味を持った。高校生の頃は地元の劇団に入り、18歳で上京してからは小劇場で活動した。現在の事務所に入ったのは21歳のとき。同世代の俳優と比べると遅咲きとも言える。

「小劇場の舞台で主演をしたときに、今の事務所の方に声をかけていただいて、映像作品にも出演するようになりました。最初の大きな作品は、2度目の挑戦で合格した『仮面ライダーゴースト』(15年)です。1年半くらい携わりましたが、駆け出しの大事な時期にいろいろなことを教わりました。アクション、芝居、アフレコ、イベントと、俳優にとって必要な要素を一気に経験できたのは貴重でした」

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